autumn/winter 2018

4年ぶりのショーを発表したSISEは、苦難を乗り越え成長した少年の姿を描いた。

襤褸（ぼろ）、刺し子、日本特有の柄表現——それらは時代を超えてもなお美しい。ブランド名は“久遠（いつまでもかぎりなくつづくこと）”に由来する、石橋真一郎がデザインするKUONの初めてのショーは、ハンドパン奏者・久保田リョウヘイの演奏で始まった。

HYKEのミリタリー。吉原秀明と大出由紀子の感性によって生み出される無二のフェミニティは、現代の女性が求める機能性と溶け合っている。

MUGがデザイナーを務めるG.V.G.V.のショーが、東京ドームシティにある広大なローラースケートアリーナで開かれた。ブランドデビューから20年の時間を過ごした、現在形のすがたとは。

3月だというのに2℃を観測した真冬のような天気の中、雨に打たれながら渋谷・Space Edgeに長い行列ができていた。廃墟のようなスペースで孤高のロックを奏でるKIDILLのインスタレーションショーが開催された。

「ルック一体ごとではなく、空間全体をスタイリングしたような感覚です」。2度のショーを経て、今季はインスタレーションでの発表を選んだYOHEI OHNO。魅せることに傾倒した現実味のない服ではなく、人の生活のうえにある“プロダクト”としての服のあり方にデザイナーの大野陽平は立ち返ったと言う。ただ、彼の嗜好性がそっと影を落としながら。

18SSでデビューコレクションを果たしたPERMINUTE。牧歌的な雰囲気をまとったブランドだと思っていたあなたはきっと予想外のPERMINUTEと出会うこととなる。