Liam Hodgesが開いたハウスパーティ:18AW ロンドン・ファッションウィーク メンズ day1

グランジからガンジ、イアン・デューリーからミスター・ブロッビー、ニューウェーヴからレイヴまで。若者の楽しみと自由が詰まったLiam Hodgesの世界。

by Steve Salter; photos by Jess Gough
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12 January 2018, 9:03am

「もういちど楽しみたかったんだ」。『Everybody’s Free』と題されたショーが終了したあと、バックステージでリアム・ホッジズはそう語った。彼のスタジオのDIYスピリットをまとった笑顔のモデルたちに囲まれながら、私たちは皆、ファッションには人に夢を見せ、笑顔と幸せを与える力があるのだということを思い出していた。暗いニュースから逃れたいと願いながら、金にまみれたデザインばかりのファッションビジネスや、年を取ったら服もちゃんとしなければならないという世間の要求に反旗を翻している、ケント州出身でロンドンに拠点を置くデザイナー、ホッジズ。今季は90年代のTV番組の記憶を発想の起点として、40年以上にわたる若者の視点、音楽、サブカルチャーの変遷にその視線を注いでいる。「私が経験した青春時代、もしくは人から聞いたものです……。私の部屋の壁に貼ってあったポスターの1人がイアン・デューリーでした」

「私にとって、それは自らの手を汚すこと、新しいプロセスを開発することでした」。デニムをブリーチしたり、本の挿絵に色を塗ったり、テーラースーツをバッジでデコレーションしたり、手でエアブラシを施したり。服をもっとおもしろく、パーソナルなものにする試みの、それはほんの一部だ。「エアブラシを使ったこともなかったんです。クリエイティブな研究といったところでしょうか。ちくしょう、やっちまえ的な心情ですね」。凝り固まったスタジオから抜け出し、ホッジズとそのチームは、ショーの直前までその服を切り貼りし、手を加え続けた。「通常、工場からあがってきた服をそのままキャットウォークに持って行くのですが、今シーズンは、それはまだ始まりにすぎませんでした」。服が工場から上がってきたら、すぐにカスタマイズの時間となったのだ。「私たちが終わりと決めるまで、その服が仕上がることはありませんでした。いつもよりオーガナイズされていませんでしたが、それが良い点でもあったのです」

ファッションがどんどん商業化されていく中、ロンドンきってのデザイナーたちがそれに立ち向かおうとしている。Charles Jeffrey LOVERBOY、Rottingdean Bazaar、Art Schoolなどと同様に、Liam Hodgesもまたロンドンのメンズウェアシーンをもういちど楽しくする一助となっているのだ。「このコレクションで人を幸せでエキサイティングな気分にするのが、究極的な目標です。そうでなければならないでしょう?」

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