「僕が死んだとき、自分自身よりもずっと大きな何かを遺したい」キャメロン・ボイス interview

7月6日に睡眠中の発作により20歳の若さで死去したディズニー・チャンネル・スターのキャメロン・ボイス。2018年11月にi-DのThe Superstar issueで掲載された彼の貴重なインタビューを再掲載。「僕が死んだとき、自分自身よりもずっと大きな何かを遺したい」

by Douglas Greenwood; translated by Ai Nakayama
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10 July 2019, 7:52am

This article originally appeared in i-D's The Superstar Issue, no. 354, Winter 2018

19歳のキャメロン・ボイスは、オープンカーに乗ってロサンゼルスの高速道路を走っていた。そのあとを、いわゆる〈サッカーマム〉の運転する車がついてきていた。隣の車の窓を叩く音にキャメロンが顔を上げると、彼女は携帯を取り出して写真を撮った。「あのディズニーの子!」彼は、彼女の笑顔につられ、思わず笑みを返した。ある世代、そして彼らの親世代にとって、「あのディズニーの子」と言えばキャメロンだ。ディズニー・ヴィランズの子どもたちの物語を描いた『ディセンダント』という人気映画シリーズへの出演をきっかけに世界的に有名になった彼は、2018年11月末現在ではInstagramのフォロワーが800万人に迫るほどの勢いだ。「何かに夢中になっていたら、他のことを考えるのはめちゃくちゃ難しい」と、俳優業がうまくいかなかったときに備えて他のキャリア形成も始めるべき、と考えた祖母の計画を笑い飛ばす。「恋愛と同じ。街で魅力的なひととすれ違ったとしても、恋に落ちてるときにはそのひとに見向きもしないよね」

キャメロンは俳優業と恋に落ちている。しかし、ひとの注目を集める存在であることは平易な道ではない。もちろん、力強く応援してくれるファンは大勢いる。しかし日常生活では、携帯のカメラを向けられることにはなかなか慣れないし、心理的にも脅威だ。

「この1年は、大切な用事がなければ極力外出しなかった」と彼は暗黒時代を語る。「人気者になることに僕がうまく対処できなかったんだけど、それでもやっぱり自分が常にみんなにみられている感覚は恐ろしい」

それを乗り越え、キャメロンは名声の闇へのうまい対処法を学んだ。そして、自らのプラットフォームはポジティブなかたちで使う、と心に決めている。現在は〈The Thirst Project〉という慈善団体に協力し、きれいな水を必要とする世界中の何百万人に水を届ける、という同団体の活動についての知識を広めている。

「僕が死んだとき、自分自身よりもずっと大きな何かを遺したい」と彼は、俳優業と社会運動を並行する重要性を強調する。「何をすればいいんだ、って悩むことにこれ以上時間を割きたくない。行動したいんだ」

CAMERON BOYCE in los angeles wearing a head tie
Cameron wears top Marni. Scarf (worn on head) Dylan Chavles

Credits


Photography Cameron McCool
Styling Melissa Levy

Hair Dylan Chavles at Art Department using Oribe. Make-up Holly Silius at Lowe and Co Worldwide using Giorgio Armani Beauty. Photography assistance Olivia Rosenberg. Styling assistance Mei Ling Cooper, Emily Diddle and Rachele Antjuanette. Production Richie Davies.

This article originally appeared on i-D UK.

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