「女の子らしさ」からの解放 あっこゴリラの1stフルアルバム『GRRRLISM』

ラッパー・あっこゴリラによる初のフルアルバム『GRRRLISM』は社会を解放し、自分らしさを取り戻すための道しるべだ。

by Takuya Tsunekawa
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05 December 2018, 9:17am

あっこゴリラのメジャーデビューとなるアルバム『GRRRLISM』が12月5日(水)にリリースされた。向井太一を迎えた代表曲「ゲリラ」、彼女自身の転換点となった永原真夏との重要曲「ウルトラジェンダー」も新たに収録された本作『GRRRLISM』のタイトルは、90年代初頭、男性バンドばかりだった当時のパンクロック・シーンで蔓延るセクシズムや抑圧に対して反抗した女性たちが起こしたフェミニズムのムーブメント「RIOT GRRRL」に由来している。

あっこゴリラは表題曲「GRRRLISM」から一貫して、女性に対して社会が望む画一的な模範や美のイメージ、ジェンダーへの固定概念から脱却することを歌う。
腋毛を生やしてもクールと標榜する「エビバディBO」、女の年齢だけを不当に否定する風潮への違和感を表明する「グランマ」、『13日の金曜日』の殺人鬼ジェイソンに引っ掛けて生理について綴る「ジェイソン」。あるいはジェンダーを超越した愛を歌う「オーバー・ザ・ボーダー」と様々なテーマを横断しながら、彼女は今まで社会が作り出したモデルを解体しようとしているかのようだ。
先んじて発表されていた「余裕」に続き、内面化された価値観からの個人の自由、そして自己愛の肯定を率直に歌うあっこゴリラ流のフェミニスト・エンパワーメントが全体を貫くアルバムに仕上がっている。

アップテンポなナンバーが盛り立てる前半から、後半は4 Limited Sazabysのボーカル&ベースのGENを客演に迎え、ベルファスト・パンクのゴッドファーザーことテリー・フーリーの半生を描いた伝記映画『グッド・ヴァイブレーションズ』にインスパイアされた「GOOD VIBRATIONS」、そしてTempalayとコラボレーションした「THIS IS ME」とメロディアスな楽曲を聴かせる構成も抜群だ。

12月9日(日)渋谷WWW Xでのリリースパーティを皮切りに、その後、2月8日(金)名古屋アポロベイス、2月9日(土)梅田Shangri-Laと東名阪をまわるツアーも決定している。“YOU ARE NOT LOSER/YOU ARE THE SUPER FIGHTER”──あっこゴリラの熱量溢れる歌とパフォーマンスは、自尊心を守り、劣等感を打ち砕く。

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