Photography Mitchell Sams

ボトルのなかのメッセージ:Per Götesson 19AW

スウェーデン生まれのデザイナーによるショーは、伝統を重んじつつクリエイションを広げた。

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15 January 2019, 5:49am

Photography Mitchell Sams

1月6日の午後、Per Götessonの2019年秋冬コレクションショーが、英国ファッション協会の公式会場で開催。まさに〈ボトルシップ〉というインスピレーション源を体現するコレクションだった。

ちなみにスウェーデン生まれのデザイナー、パー・ギョーテソンは、過去の作品でもボトルを取り上げている。バスにこっそりワインを持ちこむための、ポケットがついた服を制作したプロジェクト〈ポエティカル・ファンクション〉だ。

「素朴な町からロンドンのような大都市へやってきた」というショーノートのコメントどおり、ランウェイには、彼がスウェーデン南部の小さな町から乗ってきた船のようなオブジェが鎮座していた。

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ただ〈ボトルシップ〉というテーマがより顕著に表れていたのは、伝統的でありながら実にテクニカルなアイテムだ。ボトルシップそのものと同じで、〈一体どうやってつくったのか?〉と好奇心を刺激される。

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私たちの期待に違わず、今回のショーにも、ブランドが得意とする実験的要素がはっきりと表れていた。特にDigitoileのケイシー・マギーとのコラボで、全身をスキャンして3Dプリントされたジャケットが良い例だ。いっぽう、グレンチェックのダブルジャケット、タイトな腰周りから裾にかけて美しいドレープが広がるパンツなど、伝統からヒントを得たようなテーラリングもみられた。ギョーテソンが今回の実験対象に選んだのは、どちらかといえば斬新というより伝統的なデザインだが、彼の作品の魅力は変わらない。

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「これは職人による服づくりを称えるコレクション」とショーノートには明記されている。「職人の技術を後押しするとともに、この失われやすい伝統を守っていくことの大切さを表しています」

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This article originally appeared on i-D UK.