20世紀芸術に恋をした大富豪、ペギー・グッゲンハイムの人生を描いたドキュメンタリーが公開

たったひとりで20世紀を代表するアートコレクションを築いた伝説のパトロネス、ペギー・グッゲンハイムのドキュメンタリー映画が公開される。

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jul 5 2018, 4:05am

©️Roloff Beny / Courtesy of National Archives of Canada

アメリカにて当時随一の影響力を持った現代美術のコレクターであり、当時無名だったキュビスム、シュルレアリスム、抽象芸術の価値を見出した第一人者でもあるペギー・グッゲンハイムの人生を追ったドキュメンタリー映画『ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪』が彼女の生誕120周年を記念して公開される。

©️“Courtesy of the Peggy Gugggenheim Collection Archives, Venice".

個人としては異例なアートコレクションをもって、20世紀前半のヨーロッパとアメリカの近代美術を収集したイタリアで最も重要と言われる近代美術館「ペギー・グッゲンハイム・コレクション」を設立し、パトロネスとしてもジャクソン・ポロックなど、当時の革命的な表現者たちを見出したペギー。

今作では、彼女の美術コレクターとしての人生と共に、ダダイズムとシュルレアリスムを結びつけたマックス・エルンストとの婚歴をはじめとした、彼女の「収集作品より恋人のほうが多かった」と言われるほどの様々な芸術家との恋愛遍歴にもフォーカスを当てている。

その他にも、デュシャン、ダリ、ジャコメッティ、モンドリアンなど20世紀美術を代表する芸術家たちに加え、ガゴシアンやアブラモヴィッチなどの現代アート界を牽引するコレクターやギャラリーオーナーの貴重なインタビューも収録されている。

現代美術が力を増した時代背景に大きな爪痕を残した、今は亡き伝説の人生を細部まで知ることのできる貴重な記録を見逃さないようにしたい。

『ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪』
2018年9月上旬、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開