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YOHEI OHNO 17AW 大野が思い描くアートな量産型女子

YOHEI OHNOの今シーズン、バウハウスに代表されるインダストリアルデザインの世界をテーマに掲げ、初となるランウェイショー形式でコレクションを披露した。

by Yuuji Ozeki
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26 March 2017, 6:33am

ドイツ出身のアーティスト、クラウス・ノミの甲高い声が鳴り響く中、ショーはスタート。バウハウスのポスターを模したモティーフを採用した、サテン地のテキスタイルを随所に取り入れたルックが並ぶ。ニーハイブーツや螺旋状のブレスレットには、トム・ディクソンのプロダクトを彷彿とさせるコッパーの色彩を施した。このブロンズもアクセサリー類も当時のプロダクトデザインにしようされたマテリアル使いからインスピレーションを得ているという。ワンピースやトレンチコートに見られるウエストマークのディテールを再構築したハイウエストのワイドパンツ、鍵ホックを配したスリット入りのロングスカート、キルティング素材のボンバージャケット、ウール製の3rdタイプジャケット、ボンディグレザーのセットアップetc. 個々が主張し合うアイテムばかりでルックを構成しているのだが、いずれもモードだがナチュラルな空気感を纏っており、スタイリングや演出の妙も際立っていた。メッシュ状のベルベットで作ったワンショルダーバッグやワンピースを合わせて、スポーティなムードで軽さをプラス。全体的にレトローフューチャーとニューウェーブの香りが漂っていたが、ショー後半に登場したルックのブラウスは少しだけ趣が異なっており、風にたなびくオーガンザのセーラーカラーに何故だか大野のパーソナリティを覗き見した気分になった。

バウハウスと言えば大量生産を前提にした工業デザイン発祥の地でもある訳だが、ショー終了後に今季のテーマについて問われた大野はこう答えている。「異なる個性を持つモデル一人一人工業製品に置き換えたリアリティを打ち消すようなコレクションにしたかったのです。というかそれさえもがリアリティと感じられるような」

Credits


Photography Shun Komiyama
Text Yuuji Ozeki