Margiela の歴史を継承する:MM6 2018SSコレクション

20周年を迎えるMM6は、新しさと伝統、革新と祝福を融合したコレクションを発表した。

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sep 25 2017, 6:50am

This article was originally published by i-D UK.

今シーズン、MM6が発表したコレクションは、ストリートに通行人とショー観覧者が溢れかえる事態となった。MM6のストアウィンドウにはマネキンに扮したモデルたちが立ち、シンプルさにMargielaらしいコンセプチュアルな複雑さが加えられたシルエットを打ち出していた。

たとえば、Tシャツとジーンズ。もっともシンプルでありながら、アイコニックな組み合わせだ。しかし、だからこそ独創的な解釈を織り込むことができる。Tシャツのひとつはフーディをカットして作られており、もうひとつのTシャツは古いスケートシャツのパターンが用いられていた(この2種のTシャツは、この日のプレゼンテーションの記念品として作られたもので、現在、購入可能だ)。ジーンズには、透明なビニールのニーハイブーツが合わせられていた。

今季MM6が目指したのは、Margielaの今と昔をミックスし、かつコンセプチュアルでありながら日常で着ることができるものを作ること。そしてジョン・ガリアーノによるパリのMaison MargielaとロンドンのMM6それぞれのアイデンティティを確立させ、20周年を迎えるMM6にMargielaの歴史を見出すことだった。Margielaの特徴的なひび割れた白いペイント、透明のビニール、そしてパッチワークが、これまでのアーカイブで使用した素材や保管室に残る素材を使ってリメイクまたは再現されていた。

会場の壁は、書き殴られたスローガンで覆われていた。たとえば「サルトル、カミュ、プルースト、ランボー、マルジェラ、コレット、ブレトン」。フランスの著名な詩人や小説家、哲学家たちの名前とMargielaの名を大胆にも並列しているのだ。その会場階下ではフォトグラファーやスタイリストたちが、その日のうちにプレスに配るルックブックの撮影を進めていた。

3度目となったロンドンでのMM6プレゼンテーションは、創始者マルタン・マルジェラの精神に則って、プレゼンテーションそのものを脱構築した(もちろん、ブランド関係者はもれなくあの白衣コート、通称"ラボ・コート"を着ていた)。ディフュージョンラインが独自のアイデンティティを築くことは極めて難しい。"分かりやすい"ブランディングを一貫して拒んできたMaison Margielaであればなおさらだ。しかし、MM6はゆっくりながらも着実に——アナーキーで楽しくクリエイティブな精神をもって——そこへ辿りつきつつある。