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パルコとアラスデア・マクレランの物語

パルコの2017AWキャンペーンが公開された。東京を代表するファッションビルと著名クリエイターたちによるヴィジュアルは、いつでも私たちの心を躍らせる。

by Akira Takamiya; photos by Alasdair McLellan
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11 September 2017, 11:37am

2014年からPARCOのシーズン・キャンペーンのクリエイティブ・ディレクションを手がける、クリエイティブデュオ M/M Paris(エムエムパリス)。Louis Vuitton、LOEWE、 Alexander McQueen、Acne Studiosといったブランドのキャンペーンから、ビョーク、カニエ・ウェスト、マドンナなどの世界的アーティストたちとのタッグ。さらにはポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)アートセンター ル・コンソルティアム(Le consortium)といった現代アートセンターでの展覧会や、約20年に渡る、CDDBブルターニュ演劇センター・ロリアン劇場(Théâtre de Lorient)のポスターデザインなど、ファッション、アートに音楽と、その活動は多岐にわたる。

そんな彼らとのタッグによるPARCOのキャンペーンはこれまでも、ヴィヴィアン・サッセン(2014AW-2015SS、2015AW-2016SS)や、ユルゲン・テラー(2016AW-2017SS)などファッションを担うフォトグラファーを起用。世界のトップクリエイターたちとともに、いつの時代も流行の最先端となる表現で私たちを魅了してきた。

SASKIA + 1 MEN FALL ©PARCO 2017
SASKIA + 2 MEN WINTER ©PARCO 2017
SASKIA + 1 MEN FALL ©PARCO 2017
SASKIA + 2 MEN WINTER ©PARCO 2017

4年目となる今回のキャンペーンでは新たな制作スタッフと共に、2017年6月にロンドンのスタジオにて撮影が行なわれた。写真を手がけたのは、イギリス人フォトグラファーのアラスデア・マクレラン。Supreme×ケイト・モスのポスターヴィジュアルや、スケートブランドPALACEのヴィジュアルブック、最近ではThe xxのポートレイトやPVも手がけるなど、幅広い活躍をみせるフォトグラファーだ。マクレランの写真の代名詞とも言われる、ペンタックスの中判フィルムカメラによる撮影は、すべて自然光で行われるなど、ファッションフォトを有機的な流れに変えた。

ポスターヴィジュアルと合わせて公開されたコマーシャルムービーもマクレラン自身のディレクションによるもので、16mmフィルムカメラとVHSカメラというアナログな機材を使って撮影された。The xx「On The Hold」のMVなども同じ手法が使われている。また、このムービーの音楽を提供しているのは、ロンドンのマルチ・アーティストのGeorgiaだ。日本を代表するアートディレクター・石岡瑛子が70年代に手がけた、伝説のPARCOのコマーシャルムービーへのオマージュとしてM/M Parisが解釈したものがベースとなり、レトロでシュールな世界観と、マクレランによる現代的なモード感が掛け合わさった映像になっている。

SASKIA + 1 MEN FALL ©PARCO 2017

この撮影のために制作されたスペシャルなピースをまとったのは、CÉLINEやPRADAなどのワールドキャンペーンにも起用されているオランダ出身のスーパーモデル、サスキア・デ・ブロウ(Saskia de Brauw)だ。ジェンダーレスな雰囲気を醸し出すサスキアが着こなすスウェットシャツにプリントされたのは、マクレランが2013年に発表した写真集「Ultimate Clothing Company」より抜粋された、4人のキッズたちのポートレイト。そして、今回のキーヴィジュアルでもある、マクレランの4人のキッズたちのプリントシャツを現代的に落とし込んだのは、『VOGUE』や『ARENA HOMME PLUS』などのファッション誌やAcne Studiosなどのキャンペーンを手がける、新進気鋭のスタイリストのマックス・ピアメイン(Max Pearmain)

4つのカラーを背景に、世界的なクリエイターたちが織りなす"四季"が表現された今シーズン。現在、PARCOのオフィシャルウェブサイトではAWのポスターヴィジュアルとともにコマーシャルムービーも公開中、新たなパルコワールドを堪能あれ。

http://www.parco.jp/