カリフォルニアの砂漠を舞台にラフ・シモンズが描くCalvin Kleinの世界

ラフ・シモンズが手掛けるCalvin Klein 205W39NYCの新たな広告キャンペーンの舞台はカリフォルニアの砂漠。撮影の裏側が垣間見えるスナップショットの数々を紹介する。

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aug 17 2017, 6:35am

This article was originally published by i-D EN.

ラフ・シモンズがCalvin Kleinのクリエイティブ・ディレクターに就任したとき、それは歴史的瞬間のようだった。「ベルギー出身のデザイナーが、アメリカを代表するブランドに?」—— アメリカのデザイナーたちとヨーロッパのデザイナーたちの間の数十年間続いた緊張関係が「世界団結」精神のもとおさまったように感じたのだ。

現在のところ、ラフ・シモンズはCalvin Kleinが生まれたニューヨークを謳歌しているようだ。ブランドのアーカイブを研究し、広くアメリカの歴史を学んで、そこにインスピレーションを得ている。写真家ウィリー・ヴァンダピエールと挑んだ最初のキャンペーンでは、ほとんど裸のモデルたちが、リチャード・プリンスやアンディ・ウォーホル、スターリング・ルビーといったアメリカ人アーティストたちの作品を鑑賞していた。このシリーズのタイトルは『American Classics』である。

ラフがクリエイティブ・ディレクターに就任して2シーズン目となる今回のキャンペーンで、彼はその目を大自然へと向けている。カリフォルニアの砂漠だ。ハイウェイ脇に建てられたビルボードの前に立つモデルたち——ビルボードには、件の『American Classics』キャンペーンが掲げられている。今回のキャンペーンでは「アートとアーティフィス(模倣)を探った」とブランドは説明している。ラフは、砂漠にビルボードを建て、そこにつかの間のグラマラスで幻想的なアメリカを再現したのだ。

今回本誌が独占入手したオフショット写真を見れば、ラフのシュールなビジョンがいかにして作品に具現化されたかが理解できるだろう。撮影現場で撮られた写真に写るモデルたちは、メイクを崩してしまわないよう、ペットボトルの水にストローをさして飲んでいる。そして、それらモデルたちの姿を、ベースボールキャップやカウボーイハットをかぶった照明担当者たちが見つめている。華々しい広告キャンペーンが作られる裏側を覗いてみてほしい。

Credits


Text Isabelle Hellyer
Image courtesy Calvin Klein
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.