あなたはどれ観る? 東京国際映画祭

今年も映画ファンが仕事を休んで六本木に通いつめる時期がやってきた。

by Sogo Hiraiwa
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28 October 2016, 12:50pm

第29回東京国際映画祭(以下TIFF)が10月25日、東京・六本木ヒルズで開幕した。初日のレッドカーペットには、新藤風監督作『島々清しゃ』に出演した安藤サクラ、『太陽を掴め』に出演した岸井ゆきの等、i-Dに所縁のある女優たちが登場。華やかな衣装に身を包んだ各国のゲストたちと会場を彩った。

毎年恒例のチケット争奪戦は今年も熾烈を極めたようだ。ニコラス・ウィンディング・レフン監督の『ネオン・デーモン』や、映画史上に残る傑作と評価されながらも25年間日本では公開されてこなかったエドワード・ヤン監督の幻の作品『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』はチケット予約開始と共に即完売。アクセス殺到でチケット予約ページはダウンもした。ここでは、TIFFで上映される映画を部門ごとに紹介する。

国際的な審査員によってグランプリを選出する「コンペティション」部門では、昨年86の国と地域から1,409本の応募があり、今年は国内外の16作品がプレミア上映される。一般公開より一足先に観られるのが魅力だ。日本からは松井大悟監督の『アズミ・ハルコは行方不明』、半野喜弘監督の『雨にゆれる女』などがこの枠にエントリーしている。

また「ワールド・フォーカス」部門には、カンヌやロカルノなどの国際映画祭で高い評価を受けた秀作が選ばれている。ヴェネチアで最優秀男優賞を獲得したガストン・ドゥプラット監督の『名誉市民』、ロカルノ映画祭監督賞を受賞したジョアン・ペドロ・ロドリゲス監督の『鳥類学者』は気になるところ。大型動員を見込めない作風の映画は今後劇場で公開されない可能性もあるため、無理してでもTIFFで観ておきたいのがこのセクションだ。

この映画祭に集まるのは、巨匠たちによる作品ばかりでない。今年新たに設けられた「ユース」部門では未来の映像作家をサポートすべく、まだ世界的な認知を受けていない監督の作品を紹介している。スウェーデンの田舎町で実際に起こった女子高校生のレイプ事件をベースに、若者の心境の変化や噂に振り回される群集心理を描いた問題作『フロッキング』や、青春コメディタッチで人種差別問題を描きサンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞した『アメリカから来たモーリス』は見逃せない。

第29回東京国際映画祭は11月3日(木・祝)まで開催中。http://2016.tiff-jp.net/ja/

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Text Sogo Hiraiwa

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