テクノロジーアートの祭典 MAT 2017

2月11日(土) - 3月12日(日) までの期間、未来を創造する技術とアイデアが結合するテクノロジーアートの祭典「MEDIA AMBITION TOKYO 2017(メディア アンビション トーキョー2017)」が、都内各所で開催される。

by Yuuji Ozeki
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16 February 2017, 12:04pm

WOW / TOKYO LIGHT ODYSSEY : future by LEXUS / Photo by Koki Nagahama / 2017 Getty Images

最先端のテクノロジーカルチャーを実験的なアプローチで都市実装するリアルショーケースとしてスタートし、今年で5回目を迎えるMEDIA AMBITION TOKYO (以下MAT])が現在、六本木を中心とした都内各所で開催中だ。本展では、国内外の様々な分野のイノベーターや企業・イベントが参画し、複数の地点から有機的な活動体を為すことで、ジャンルやカテゴリーの枠を超えた自由な実証実験を試みていく。最先端のテクノロジーアートや映像、音楽、パフォーマンスに加え、参加アーティストのトークショー等が連日実施される予定だ。メンバーに、ライゾマティクス、チームラボ、WOWなど、第一線で活躍している作家たちをはじめ、デジタルネイチャーを提唱する落合陽一やデザインとエンジニアリングを横断するTakramらが参加するほか、アルスエレクトロニカにも出展した脇田玲と小室哲哉がタッグを組み、映像と音楽によるインスタレーションを行うなど多彩な顔ぶれが揃う。また、タコとアンモナイトを使ったAKI INOMATA の思考実験「Think revolution #1」や、ズームするモニターによって他者性と自己を認識させる佐々木 遊太の「ズームイン顔」など、若手作家も多数参加することで、次の世代へとテクノロジーを育んでいく。

AKI INOMATA / Think Evolution #1 : Kiku-ishi(Ammonite) / © AKI INOMATA Courtesy of MAHO KUBOTA GALLERY

今年は、テクノロジーと笑いを掛け合わせた「スマイルテック」をスローガンに、笑いを誘う作品を数点とりあげた。日々進歩するテクノロジー、機能的なスペックの向上そのものに重要性を持ちにくくなりつつある現代で、テクノロジーとアートが人々のコミュニケーションを活性化させていく為には操る側の力量や人間臭さといったアナログな部分の価値が相対的に高くなっていることの現れだ。日常に潜む笑いの要素をテクノロジーの文脈からすくい上げ、アーティストやデザイナーにより文化的意味を付与。新しい価値を持ちながらも、直観的に楽しめる作品群がノミネートされた。そして2020年東京オリンピックを見据えた「おもてなし」のスローガンのもと、テクノロジーがコミュニケーションに及ぼす影響やその可能性についても検証。異文化コミュニケーションの可能性を探るプロジェクトとして、「タクシー運転手と外国人観光客」という典型的な会話を舞台に、顔交換アルゴリズムやテキスト読み上げ機能を駆使し、あらゆる人が享受できる場を追求。またイベント内で催されるトークセッション時には、コミュニケーションのユニバーサルデザインを支援する「UDトーク」を採用した。トークセッションの内容は、音声認識+音声合成機能を用いてリアルタイムで字幕が作成され、多言語に翻訳されることで聴覚障害バリアフリーだけではなく言語バリアフリーに対応。最新のテクノロジーを活用することで「おもてなし」をユーモアを織り交ぜて表現している。テクノロジーの進化と人との共存にフォーカスし、新たな未来を形作る可能性を秘めたムーブメントから今後も目が離せない。


MEDIA AMBITION TOKYO 2017
会期:2017年2月11日(土) - 3月12日(日) ※開催期間は会場によって異なります。
会場:六本木ヒルズ、ART & SCIENCE GALLERY LAB AXIOM、アンスティチュ・フランセ東京、渋谷ヒカリエ、デジタルハリウッド大学、チームラボ、ラフォーレミュージアム原宿、日本科学未来館、Apple Store, Ginza、代官山 T-site
入場料: 無料(東京シティビュー入場料が別途かかります。)

Yosuke Ushigome (Takram)/ Omotenashi Mask / Photo by Koki Nagahama / 2017 Getty Images

Yoichi Ochiai / Levitrope ©Yoichi Ochiai

Yuki Matsueda 

David Letellier / Versus / Photo by Koki Nagahama / 2017 Getty Images

Photo by Koki Nagahama / 2017 Getty Images

Shota Matsuda (Takram) / Planck / Design & Development: Shota Matsuda

Yuta Sasaki / Yoshiharu Suzuki / Photo by Koki Nagahama / 2017 Getty Images

Yuta Sasaki x Zoom in Face / Photo by Koki Nagahama / 2017 Getty Images

Toshiya Yui x Tomohiro Yokota x Tomoko Hashida / floatio ©Toshiya Yui

Akinori Goto / toki- series_♯01 / Photo by Koki Nagahama / 2017 Getty Images

Tomohiro Terada / Terada Exhibition / Photo by Koki Nagahama / 2017 Getty Images

Minoru Ito (Takram) / Playful Hands / Photo by Koki Nagahama / 2017 Getty Images

Tetsuya Mizuguchi / Rez Infinite ©enhance 2016 Produced and Published by Enhance Games, Developed by Monstars Inc. & Resonair

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Text Yuuji Ozeki

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