ペトラ・コリンズがジョージア・オキーフに捧げるオマージュ

ペトラ・コリンズが、アメリカの砂漠をドリーミーに解釈したシュルレアリスムの世界を舞台にしたビデオを発表した。コリンズが見初めた女性たちを起用して、巨匠ジョージア・オキーフへの愛と敬意を表現した。

by Tish Weinstock
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21 July 2016, 8:38am

イギリス国内の国立美術館を運営するテート(Tate Britain)が、アメリカ人アーティスト、ジョージア・オキーフ(Georgia O'Keeffe)の大回顧展を開催する。それを受け、カナダ人フォトグラファーのペトラ・コリンズは、オキーフ作品の象徴的モチーフである"アメリカの砂漠"を舞台としたシュルレアル(超現実的)なビデオを制作した。このビデオには、リー・アームーガム(Lee Armoogam)、バーバラ・フェレイラ(Barbara Ferreira)、シーシェル・コーカー(Seashell Coker)、マイア・ルース・リー(Maia Ruth Lee)、アジャニ・ラッセル(Ajani Russell)らがフィーチャーされている。

コリンズが初めてオキーフ作品に出会ったのは、学校の美術の時間だったという。オキーフのあまりにも有名な砂漠の風景画に心を奪われ、以来、オキーフ作品に影響を受け続けているのだという。「引き込まれたのよね。あのシェイプ、あの線——そして、いたってシンプルなアメリカ的風景を、ソフトだけれど同時にとてもハードなモチーフとして描いた、その手法に。オキーフの作品はどれも現実的でありながら、同時に極めて超現実的なの」と彼女は『Vogue』誌に語っている。

オキーフの作品は、長きにわたりその主題を「セクシュアリティと女性の体のフォルム」と議論されてきた。しかし、オキーフ自身が描きたかったのは、目の前に広がる風景そのものだったのだそうだ。ペトラは、実録で残されているオキーフの肉声を用い、そこにペトラの友人たちの声を重ねることによって、オキーフの真意を表現し、伝えようと試みている。「ほかの画家がそれぞれの原風景をどう描いたか語るのは自由よ。でも、私が私の原風景をどう描くかを、彼らに指図されるおぼえはない」と、女性たちの声がドリーミーに響く。

テートで開催される大回顧展『Georgia O'Keeffe』には、オキーフ作品の中でも特に有名な作品100点強が展示される予定。水牛の骨、花、そしてニューメキシコ州の砂漠風景など、彼女の象徴的モチーフをちりばめた作品に加え、これまでオークションで女流画家の作品としては最高値で落札された、1932年作品『Jimson Weed / White Flower No.1』も公開される。

Credits


Text Tish Weinstock
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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Georgia O'Keeffe