ハリー・スタイルズ最新アルバム『ファイン・ライン』にまつわる5つのトリビア

元ワンダイレクションでのメンバーで、2017年に『ハリー・スタイルズ』でソロデビューを果たしたハリー・スタイルズ。彼の待望のニューアルバム『ファイン・ライン』が12月13日に発売される。ハリーからのクリスマスプレゼントだ!

by Douglas Greenwood; translated by Ai Nakayama
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18 November 2019, 7:51am

クリスマスプレゼントにはハリー・スタイルズの新譜がほしいなあ、なんて夢をみていたら、本当に夢が叶った! 元ワンダイレクションでみんなの憧れの王子様(実際に彼は実写版『リトル・マーメイド』のエリック王子の候補に上がっている…が、実際に演じることになる可能性は低そう…)、ハリー・スタイルズが、2017年のソロデビューアルバム以来となる待望のニューアルバム『ファイン・ライン』がリリースされることを発表した。リリース日は12月13日だ。

また同時に新譜のアートワークも公開された。魚眼レンズで撮影されたと思われる、色鮮やかな写真で、ハリーは腰に片手を当て、もう片方の手で床を指差している(きっと、アルバム発売後、その素晴らしさにバタバタと地面に倒れていく私たちを暗示しているのだろう)。

このジャケ写について、最高にゴージャス、という議論の余地のない事実以外に知っておくべき知識をご紹介しよう。

1. 撮影はティム・ウォーカー

おそらく誰もが、クレジットを見なくてもティムの作品だとわかるだろう。独特な魚眼レンズの表現、寓話的な色彩デザイン、どことなくキャンプ的な構図。どの点においても、彼の美学がこれでもかと表れている。背景は彼の長年のコラボレーター、ショナ・ハースがデザイン。ピンク色のカーペットの床に、スカイブルーの布が張られた壁。左下には、手袋を着けた1本の手がフレームインしている。どうやらその手の持ち主は、名もなきアシスタントではなく、ティム本人らしい。

このアートワークは、いったい何を象徴しているのだろう。この手はもしかして観る者の手を表現していて、「ハリー・スタイルズのかけらを恵んでいただいてもいいですか」と請う私たちの姿を暗示しているのか? それとも、性的な魅力に溢れたヴィジュアルに、さらに性的な要素を加えるためのひとつの要素に過ぎないのだろうか? 真意は不明だ。

2. 衣装はカスタムメイドのGucci

まあ、誰も驚かないだろう。いかんせん、2018年にGucciの広告塔に就任した彼は、どこに出かけるにもほぼアレッサンドロ・ミケーレのデザインした服しか着ていない。ハリー・ランバートがスタイリングを手がけた衣装は、スクープネックのベストに、フューシャピンクの前開きシルクブラウス、そしてセーラー風のホワイトのワイドレッグパンツとサスペンダー。今回も、もはや彼の代名詞とも言えるキャンプ的な美学が貫かれている。

今年公開された『The Face』のインタビューで、彼は「女らしさと男らしさには、もはや境界線なんてない」と述べていた。アルバムのタイトル『ファイン・ライン』のとおり、彼はこのジャケ写において「境界線」を踏みつけているのだろうか。
意図は不明だが、とにかく今の彼が、ワンダイレクションのデビュー当時のようなスキニージーンズとTopmanのフーディー以外の服を着ている姿をみるのはうれしい。彼もきっと、昔よりずっと羽を伸ばせているはずだ。

3. ジャケ写にハリー本人の顔が登場したのは今作が初めて

地球上のあらゆるポスターや雑誌で彼の顔を目にしてきたが、ソロアーティストとしてのハリーは控えめで、これまでアルバム、シングルともに、自らの顔をジャケ写にした作品はひとつもない。

デビューアルバムでは、ミレニアルピンクの浴槽のなかの彼が後ろから撮影されていて、私たちがみられるのは彼の背中と濡れた髪だけ。シングル「Sign of the Times」のジャケットでは、彼は(また)水のなかに入り、真っ赤な夕日を見つめている。最新シングル「LIGHTS UP」ではついにこちらを向いているが、彼の顔には影が落ち、表情を窺うことはできない。その代わり、強い緑色の光が彼の胸元のツバメのタトゥーを浮き上がらせている。

『ファイン・ライン』のジャケットで初めてスポットライトの下に立った彼は、ティモシー・シャラメ風の乱れたカールヘアで、自信たっぷりかつアイコニック。こんなの好きに決まってる! もっとハリー・スタイルズの顔を写してくれても大丈夫ですよろしく!

4. デビューアルバムの色彩デザインと共鳴?

本作は新章ハリー・スタイルズを飾る作品だが、そのアートワークはデビューアルバムのアートワークと共鳴しているようだ。1stで使われていたのはやさしいピンクとブルー。当時は、自らを〈女たらし〉ではなく〈ソフトボーイ(softboi)〉として提示し、男性らしさの規範や現代の〈色男〉の定義を飛び越えるようなハリーの新しい美学についての考察記事が溢れていたものだ。この2色は『Fine Line』のジャケ写でも使用されているが、最新作のほうがさらに強めの印象。この色彩の変化は曲にも表れているのだろうか? 楽しみに待とう。

5. リリースはビヨンセのアルバム『BEYONCÉ』と同日!

ポップミュージックファンにとってのクリスマスは12月13日と定めるべきでは? というのも、6年前の12月13日といえば、われらがクイーン、ビヨンセが今世紀の大傑作『BEYONCÉ』を発売し、ポップミュージックの世界におけるもっともアイコニックな人物としての地位を盤石にした記念すべき日。ハリーのレーベルがこの日を発売日に選んだのはただの偶然か、それとも、この日をポップ界における傑作がリリースされた日にしたいという思いがあるのかはわからない。いずれにせよ、首を長くして待っていたこの作品がもうすぐ手に入ることをみんなでよろこぼう(残るはリアーナの新譜だけ…)。さあ、カウントダウンの始まりだ!

harry styles album cover fine line
twitter.com/Harry_Styles

This article originally appeared on i-D UK.

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