Photography Daido Moryiama

森山大道がSaint Laurentとタッグを組んだ写真展「Self」

アンソニー・ヴァカレロのSaint Laurentによる最新プロジェクト。その最初のコントリビューターとして選ばれたのは森山大道だった。

by Ryan White; translated by Ai Nakayama
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15 November 2018, 5:23am

Photography Daido Moryiama

メンズウェアの広告キャンペーンの新たな顔としてトラヴィス・スコットを起用し話題となったSaint Laurent。彼らが次に繰り出したのはパリでの写真展企画だった。第1弾は、クリエイティブディレクターのアンソニー・ヴァカレロと、写真界の巨匠・森山大道のコラボレーション〈Self〉だ。森山の作品は、パリのパレ・ロワイヤル内の庭園に面したギャルリー・ドルレアンに11月9~11日の期間展示された。

森山大道は1960年代後半に写真誌『プロヴォーク』に参加し、いわゆる〈プロヴォーク世代〉を代表する写真家だ。 一般に「アレ・ブレ・ボケ」と形容される、無秩序で錯雑とした作風が特徴で、『プロヴォーク』誌で発表された作品群は、戦後日本にあふれていた薄っぺらでまばゆいファッション写真を一刀両断するほどに鮮烈だった。森山大道の登場は日本の文化史を変えたとされている。雑誌としての刊行はわずか3号に留まったが、『プロヴォーク』の影響は現在にも息づいている。

「本プロジェクトの目的は、アンソニー・ヴァカレロがキュレートしたアーティストたちの眼差しを通して、多様な人間の多様な複雑さを示しながら、Saint Laurentのパーソナリティを多角的に捉えることです」とプロジェクトに先駆けた発表でブランド側は説明した。「本プロジェクトは、Saint Laurentの様々なコアバリューを強調しながら見せる、アートを通した社会論なのです」

Saint Laurent Daido Moryiama Self Exhibition Paris
Saint Laurent Daido Moryiama Self Exhibition Paris
Saint Laurent Daido Moryiama Self Exhibition Paris

This article originally appeared on i-D UK.