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ピンクヘアーのコズミック・ガール 水原佑果

モデルとしてさまざまなファッション誌やショーを総ナメし、輝き続ける水原佑果。ピンクのボブがトレードマークの彼女は”モデル”という枠を超えて活動を始めたようだ。METAFIVEのライブのゲスト出演やDJなど、多彩な才能を発揮している彼女に知られざる素の自分を語ってもらった。

Nina Utashiro

ベビーフェイスの下にスラッと伸びた175cmの長身モデル、水原佑果。透明感のある肌ととろけそうなタレ目で見る者を虜にする彼女は、今年でモデル歴5年をむかえた。2016年に入ってからは被写体としてだけではなく、DJや写真家としての活動でも、その多才ぶりを発揮している。そんな彼女に、最近ハマっているというチェキでセルフポートレイトを撮ってもらった。ピンクでポップでハッピーな水原佑果ワールドへようこそ。

上京してから数年経ちますが、地元の神戸と東京の違いは?あなたにとって東京はどんなところですか?
東京は、選択肢が多くて面白いけど、溺れそうになることもある。情報の選択や発信も、自分の芯をしっかり作らないと酔いやすい街。でも、どんな人でも自分の居場所を見つけることができる環境でもある。逆に神戸のコミュニティは小さくてあまり変化がないかな。そんなところも好きだけど。
関西人は人柄が良くて、ストレートにものを言うところはちょっとアメリカ人に似てる。そのせいか、関西に住んでいたときは素で生きてたんだけど、東京に来てから、モデルの仕事をして「こう見せたらいいのかな」という自分の見せ方の意識が強くなって、イベントやパーティに行くときでも素を出せなくなりました。東京には、フェイクなところがあるからかも。外見的なところを見せようとしすぎて中身を見ようとしない人が多いですよね。

最近はモデル以外にも音楽や写真など活動を広げてますね?
モデルを始めたばかりの頃に比べて、好きなものを通して自分のスタイルを出せる環境になった気がします。DJを始めたのは、もともと音楽が好きだったから。日本でモデルとして守らなきゃいけないことが多くて行き詰まりを感じてたんですよね。そんな時にTOWA TEIさんと仕事をするようになったのがすごく大きな転機になったんです。上京する前から、お姉ちゃんのビデオで見て知っていたんだけど、最近イベントで直接会う機会があって。「レコーディングしない?」って、とんとん拍子に進みました。
今は服を見せることだけではなくて、人に何かを伝えたり、自分の個性を見せていろんなフィールドに挑戦したいと思っています。ゆくゆくは歌も歌いたいな。音楽はファッションよりもフランクで、リアルな心を求めている人が多い印象があって。モデルだと「かわいいね」で片付けられることも多いけど、自分が心から作ったものを「いいね」って言ってもらえるのが本当に嬉しいです。
写真は、iPhoneで写真を撮るのじゃもの足りなくなったのがきっかけ。カメラを持ち歩いて日常を写真にドキュメントしていくのが楽しくなっていったんです。フィルムカメラはすごくあったかいし、どこかロマンティックで好きですね。デジタルは鮮明すぎて、なんか嘘っぽい。被写体としては女の子を撮るのがすごく好きです!かわいいおしりとか特に(笑)。女の子は表情豊かで、線もやわらかくて綺麗だし。ボンテージとかヌードのちょっとエロい女の子が好きで、ベティ・ペイジみたいな雰囲気を撮りたいんです。それから周りにいる個性的な子のかわいいところも撮りたい!ただそれだけ!
いつか、写真と音楽を絡めて何かやりたいっていう気持ちもあります。自分のレコードで自分がモデルをして自分が撮ったら最高じゃない?

あなたのインスピレーション源、原動力となる人を教えてください。
とりあえずバンビ(飼っている猫)ですね。それから、お姉ちゃんとお母さんと友達。ミュージシャンでいうと、ジャネット・ジャクソンは天才的で音楽はもちろん、歌詞に深みがある。ピースなんですよね。ライブに行ったときも、貫禄がありすぎて異次元の存在に感じました。若い人やエネルギーをサポートしたり、アップ・カミングなダンサーを紹介してメインに立てたりする人柄にも惹かれます。あんな人になりたいと思いますね。それから山下達郎さん。歌詞が好きでよく聞くんですけど、心に振動を与えてくれるような"誠意"を感じて、すごくいいなって。山下達郎さんは理想の人、というか神ですね。

水原佑果を5つの単語で言い表すと?
ハッピー・ポジティブ・マイペース・優柔不断・負けず嫌い

今願いごとが3つ叶うとしたら何をお願いしますか?
自分の周りの人がハッピーだったらそれでいいかな……私は結構幸せだと思うので。願いとか叶えていいの?って思いますけど(笑)。叶うとしたら、いろんな国を旅したり、そこで写真を撮ったりして刺激を得たいです。それから、常に美味しいものを食べたい(笑)。高級なものではなくて、真心がこもったごはんがいいですね。あとは、1日を長くしてほしいですね……34時間くらいに。10時間寝たい(笑)。寝足りないんですよね。

今後やってみたい仕事はありますか?
アニメの声優をやりたいです!それからキャラもの。『(魔法の天使)クリィミーマミ』みたいな昔のアイドルの格好をしてステージに立って、自分のサウンドをしっかり発信したいですね。モデルも音楽も、クリエイティブ・ディレクションも全部したくて。自分だけじゃなくてみんなと作るのが理想です。本当にやりたいです、『クリィミーマミ』は(笑)。

最近世界中で立て続けに起こっている、差別や宗教の違いが原因となる事件についてどう思いますか?
単純に悲しいです。命の大切さを考えさせられました。1人ひとり自分の行動を考えるべきだと思うんです。こういう事件は洗脳されてしまっているのが1番の原因なんじゃないかな。宗教だったり、育った環境だったり。根本的に自分が生きていることのありがたさがないのかなって思ってしまいます。他人の気持ちを考えて、自分と違うライフスタイル——宗教でもセクシュアリティでも——が理解できなくても受け入れる、それだけで平和になると思います。ピースが1番大事。共存しないといけないと思う。近未来が舞台で2016年が宇宙化している古い映画ってたくさんありますよね? 本当はそうなれたんじゃないかなって思うんです。それなのに、私たちは2016年にこんな野蛮人みたいな行動ばかりしていて……悲しいですよね。

ものすごくポジティブでブレない強さを持っていますが、秘訣やモットーはありますか?
ポジティブな方が幸せなんです。仕事で嫌なことがあっても、これは将来のために私が経験しなきゃいけない試練だと思うと何でも大丈夫だって思えるんですよ(笑)。すべてのことに意味があるって捉えるとすごく前向きになれるんです。ネガティブなことが起きて、ん〜どうしようって立ち止まったら意味がない。あるときから、これを解決できたら、自分がレベルアップするんじゃないかなって思うようになって。そうしたらすぐにいいことが起きたり(笑)。私は宇宙のなかに存在するひとりの女の子でしかないんだって考えています。自分でコントロールできないこともたくさんあるし、皆ある程度、コズミックエネルギーで動いていると思うんです。それに身を任せることも大切かなと。今目の前にある障害物なんて人生の規模で考えたら米粒みたいなものだし、宇宙規模で考えたらもうホコリくらいのものですよ(笑)。コズミックエネルギーに軌道修正されることもあるし、そのときは新しい目標に向かって精一杯進めばいい。偶然なんて何もない、すべてつくられた偶然なんだと思います。それを受け入れて、大切にして、前に進むことが一番幸せに生きられるメンタリティなんじゃないかな。

日本とアメリカと韓国という独特なバックグラウンドを持ち、日本で育っていますね。自身がマルチカルチャーであることによって得したと思うこと、損したと思うことはありますか?
損したと思うのは差別ですね。小学校って集団で行動するじゃないですか。ハーフは他に全然いなかったから低学年のときはいじめられて、"エイゴリアーン"って呼ばれたり(笑)。日本は同調圧力が強い国ですよね。中学校からはイジメもなくなってみんな普通に接してくれたけど、小学生のときには差別がありましたよ。私は大して負担にならなかったけど、もっと深い傷を負ったハーフの子もいました。小さいときの傷はその後の人格形成につながるのでやめてほしいと思います。
得したと思うのは、小さい頃から日本以外の文化に隣接して育ったことですね。お父さんがいろんなジャンルの音楽を知ってたし、お母さんもインターナショナルな考え方をする人で、私を型にはめなかったんです。ふたりともオープンマインドな親で、いじめられても絶対守ってくれるっていう安心感がありました。親には感謝してもしきれないです。

今注目していること・今最も楽しいことは?
レコード集め!すごくハマってます!今はApple Musicとか使って、ケータイでも音楽が聴けるけど、レコードショップに行くとアナログでしか聞けない曲とか、全く知らないアーティストを見つけられて楽しいです。私たちの世代ってインターネットで検索して何でも見つかるしダウンロードできるから、レコードショップに行って音楽を探すのを最近になるまでしたことがなくて。だから新鮮だし、すごくワクワクしますね。

Credits


Text Nina Utashiro