四谷シモンを巡る40年

人形作家・俳優の四谷シモン。独特の存在感を放つ彼を中心に据えた写真展で私たちが目撃するものとは。

by Kanayo Mano
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04 November 2016, 7:00am

© Eikoh Hosoe courtesy of the artist and Akio Nagasawa Gallery

1970年代、詩人の高橋睦郎をはじめ、デザイナーのコシノジュンコ、画家の金子國義ら、日本のヌーヴェルヴァーグともいえる気鋭のアーティストたちのなかに、四谷シモンはいた。人形制作をしながら、俳優としての活動も行っていた四谷の人生が"人形作家"として大きく舵を切った転換点にあるのが、1972年、東京・新宿の紀伊国屋画廊で開催された「十人の写真家による被写体四谷シモン」展。今なお、日本の写真界が辿ってきた歩みのなかで、特筆すべきマイルストーンとして語られることの多いこの写真展に着想を得た展覧会が、現在、東京・銀座のAkio Nagasawa Galleryで開催されている。

同展では、四谷シモンの人形作品に加え、細江英公、沢渡朔、加納典明という、1972年の写真展に参加した3人の写真家が、四谷を被写体として撮った作品を展示。四谷を含めた4名による作品は70年代と2000年代の2つの時代に分かれ、今に至るまでの40年あまりの時間を作品とともに追うことができる構成となっている。70年代を知らない世代は、当時の作品が今も色褪せない斬新さを放っていることに驚きを感じるはずだ。そして現代に続くヌーヴェルヴァーグのさざ波を、4人の作品から体感してほしい。

© Hajime Sawatari courtesy of the artist and Akio Nagasawa Gallery

「四谷シモン+細江英公、沢渡朔、加納典明」
会期:開催中〜12月25日(日)
会場:Akio Nagasawa Gallery 東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6階
開廊時間:11:00〜19:00
休廊日:月・火曜
入場料:無料
www.akionagasawa.com

© Tenmei Kanoh courtesy of the artist and Akio Nagasawa Gallery

Credits


Text Kanayo Mano

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