リサイクル・サウンドを生み出す3人組beta_0

スペインのアートシーンに現れたガールズ3人組beta_0は、アートと音楽を融合させ新たな「リサイクル・サウンド」を生んでいる。

by Raquel Zas
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19 December 2016, 2:27am

Imagen de @quique_santamaria vía @beta_0project

マリア、ソフィー、アレックスの3人は、スペインの新進気鋭アートのシーンにおいてその影響力を拡大している。彼らが手掛けるものはすべてエレクトリックにしてトランスグレッシブな作品となり、いつでも一歩先を行っている。音楽とパフォーマンス・アートのプロジェクト「@beta_0」で、3人はインターネット上に見つけたサウンドやデータをリサイクルして、初のアルバムを作り上げた。

「リサイクルド・サウンド」はサウンドとメッセージ、インターネット上に溢れる人声を融合した、直感的にして象徴的なトランス作品だ。「私たちが作り出すものを理解する必要なんてない。私たちが訴えているのは『絶えず理解しようと働いている思考を、いま暫くストップしてみて』ということ。『beta_0』は、『考えるんじゃなく、感じてみましょうよ』というプロジェクト」と3人はこのプロジェクトについて語っている。

今という時代には、旧世代にはなかった新たなニーズが生まれてきている——そこで「リサイクルの概念を大切にしていこう」というのが、このプロジェクトの趣旨だ。「既存のシステムをひっくり返す、まったく新しいコンセプト」という意味で"ゴミ"という意味の「trash」から彼女たちが作り出した造語「トラッシング(trashing)」をベースとして「beta_0」の音楽は作られている。

3人曰く、この「beta_0」は観る者の内に眠る真の姿を目覚めさせるプロジェクトだ。すべての曲には、バーチャルなコンテンツの裏に確固たる形而上学的コンセプトがある。曲はアニメーションとネットアート、そしてYouTube映像の断片を組み合わせたビデオと共に公開され、鬼才3人の美意識を体現している。公開されているビデオのうち一作では、3人がラテックス素材でできた身体へと溶けていき、義足で『Giant Females Absorbing Sounds』のリズムに合わせ、ダンスをする。このビデオで3Dアニメーションを手がけたのは、クローディア・マテ(Claudia Maté)。

彼女たちの1stアルバムは、現在Spotifyで公開されている。


Credits


Text Raquel Zas
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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Daniela Blume
Maria Forque
Sophie Sugarplum
beta_0