ジェンダーフリートイレから豆乳まで 800冊のZINEアーカイブがネットで公開

カンザス大学が、政治活動家団体〈Solidarity!〉のZINEコレクション1000冊以上を新たに所蔵。そのうち830冊以上がネット上で公開された。テーマはトランスジェンダーの問題から豆乳、ブルース・スプリングスティーンまで多岐にわたる。

by Hannah Ongley
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18 February 2020, 6:19am

ZINEの定義は、ここ数年で大きく変化した。カニエ・ウェストはZINEの発音について、「マガジンの略称なんだから〈ジーン〉だ」と頑として譲らないいっぽうで、〈ZINE販売の目的は利益ではない〉という考えに対してはかなりリベラルなアプローチを取った(彼のZINE『Yeezy』は1冊200ドル)。

新たなブームを起こしたデジタルZINEは、自費出版のDIY精神を保ちつつも、はみ出し者が声を上げるための場を築いた。デジタルZINEはインターネットに先立ち、より明確なコンセプトを打ち出していた。

「デジタルZINEとは、本質的に短命なものです」と説明するのは、カンザス大学の英語教授、フランク・ファーマーだ。教授は、〈Solidarity! Revolutionary Center and Radical Library〉から、かつてカンザス州ローレンスを拠点にしていた政治活動家団体〈Solidarity!〉のZINEのコレクションを、同大学の図書館に所蔵する手配をした。

「これらのZINEは、まさにアウトサイダー文学の一派です。メインストリームの文化に認識される機会はほとんどない。奇想天外な本ばかりです」

Solidarity!から仕入れられた1000冊を超えるZINEのうち、ファンの想いが詰まった830冊以上のアーカイブが、現在ネット上で閲覧可能だ。

閲覧者は、題材、クリエイター、タイトルで絞り込み検索をしたり、スクロールして『クリーブランドのパンクフェス』『自由、アナーキズム、高潔な野蛮人』『ブルース・スプリングスティーンのZINE』『美味しい豆乳をつくる10のステップ』など、コレクションの全タイトルを閲覧できる。

『キャンプ・トランス:2000年のジェンダー・キャンプZINE』では、ジェンダーフリートイレをめぐる議論がわかりやすく解説されている。2016年の政治家たちが本作を読んでいれば、大いに参考になっただろう。

アーカイブの閲覧はこちらから。

Credits


Text Hannah Ongley
Images University of Kansas

This article originally appeared on i-D US.

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