スーパーモデルを起用した名作ミュージック・ビデオ10選

セックス、ドラッグ、MTVの世界へようこそ。

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apr 14 2017, 6:30am

ケイト・モスとピート・ドハーティ、ミック・ジャガーとジェリー・ホールなどでも実証されているとおり、モデルとミュージシャンはとかく相性が良い。恋愛以外の場でも、モデルとミュージシャンはスポットライトを浴びる。そして、ミュージック・ビデオでも……。クリス・アイザックの「Wicked Game」に出演していたヘレナ・クリステンセンや、ビリー・ジョエルの「Uptown Girl」でのクリスティ・ブリンクリー、そしてもちろん、ジョージ・マイケルの「Freedom! '90」に次々登場する、伝説のスーパーモデルたち——世界最高峰のスーパーモデルたちを讃えるべく、アイコニックなモデルが登場する傑作ミュージック・ビデオ10選を紹介。

1. レイチェル・ハンターを起用した「Stacy's Mom」 ファウンテンズ・オブ・ウェイン
歌詞は「Stacy's mon has it going on(ステイシーのママがフェロモン大放出)」と歌っているが、MVでは、娘のステイシーも負けず劣らず、ホルモンに揺れ、フェロモンを大放出している。しかしもちろん、思春期前の少年をフェロモンで悩殺するのは、極小ビキニをまとったレイチェル・ハンターだ。どこを取っても楽しいシーンばかりのこのビデオだが、なんといっても、想いを寄せる少年がトイレで自慰行為をしている場面にステイシーが出くわすシーンが傑作だろう。この家族にはドアをノックするという習慣がないの!?

2. タイラ・バンクスを起用した「Black or White」マイケル・ジャクソン
ほんの一瞬の登場だから、見逃しているひとも多いかもしれないが、登場人物が肌の色、性別、体型、骨格を変えて次々変身していくビデオの後半で、相撲取りのような男性から変身しているのは、たしかにタイラ・バンクスだ。あの目力も、爆発的な個性も、当時から変わっていない。タイラは、ドレイクの「Child's Play」にもカメオ出演している。「Black and White」ほどではないにしろ、ドレイクの顔にチーズケーキを投げつけるタイラもまた、笑ってしまうほど素晴らしい。

3. クリスティ・ブリンクリーを起用した「Uptown Girl」ビリー・ジョエル
愛するひとに捧げる歌を作り、そのビデオを作って、その相手に出演してもらう——これ以上に素敵な愛の伝え方があるだろうか?ビリー・ジョエルは、まさにそうやってクリスティに愛を伝えた。当時の彼女は『Playboy』のプレイボーイ・バニーとして活躍するモデルで、雑誌好きのビリーは彼女に心を鷲掴みにされた。そして、出会ったふたりは恋に——結婚し、そして離婚に至ったものの、これからも永遠に「Uptown Girl」のアイコニックなビデオはふたりのものだ。ビデオで、ビリーは、油まみれで働く自動車整備工を演じている。上品な装いのクリスティがガレージに現れ、彼の人生は変わり、そして彼自身も変わる。

4. クローディア・シファーを起用した「Uptown Girl」ウエストライフ
油だらけの自動車整備工場という設定を脂いっぱいのピザ屋に、美女をクリスティ・ブリンクリーからクローディア・シファーへと変えて、ウエストライフがビデオでもオマージュを捧げたこのバージョンは、イギリスの音楽チャートで最高4位を獲得した。フロマージュなどではなく、あくまでチーズの美味しさを打ち出したこのビデオは、やはり傑作だ。

5. ナオミ・キャンベルを起用した「In the Closet」マイケル・ジャクソン
ポップス界の王様マイケルと、ランウェイの女王ナオミを、セピア色のフィルター効果で撮影——その組み合わせで駄作ができるわけがない。

6. イマンを起用した「Remember the Time」マイケル・ジャクソン
MVの世界では、やはり誰もマイケル・ジャクソンを超えることなどできないのだろう。見れば誰もが驚き、見入ってしまう作品を数多く残したマイケルだが、おそらく「Remember the Time」はそのなかでも最高の作品だろう。退屈な生活を送るエジプト国王と女王(エディ・マーフィとイマン)の前に、全身金色のマイケル・ジャクソンが現れ、踊ると——これを超える設定の映像世界など、あり得るだろうか?

7. ケイト・モスを起用した「I Just Don't Know What To Do With Myself」ザ・ホワイト・ストライプス
ホワイト・ストライプスの音楽をバックに、ケイトがポールダンスをする——それ以上の言葉は不要だろう。

8. ヘレナ・クリステンセンを起用した「Wicked Game」クリス・アイザック
ヘレナとクリスが浜辺で唇を合わせる姿を、偉大なるハーブ・リッツが白黒の映像で捉えた、この世でもっともセクシーな作品——これ以上の作品はない。

9. シャネル・イマン、ジョーダン・ダン、ジョーン・スモールズを起用した「Yonce」ビヨンセ
英語には「Two's company. Three's a crowd.(2人なら仲良しでも、3人になると仲間割れが起きる)」という諺がある。しかし、その3人がシャネル・イマンとジョーダン・ダン、ジョーン・スモールズなら、そして3人が煉瓦造りの壁を背景にセクシーに体をくねらせていれば、そこには仲間割れどころか、パーティが生まれるだろう。そしてもちろん、こんな錚々たるモデルを集められる主賓は、ビヨンセしかいない。

10. 伝説のスーパーモデル全員を起用した「Freedom! '90」ジョージ・マイケル
モデルがカメオ出演するミュージック・ビデオを語る上では、ジョージ・マイケルが作り出したこのアイコニックな作品を外すことはできない。ワム!の成功と名声に辟易していたジョージは、この曲が作られた頃には、公式の場に現れたり、自曲のビデオに出演するのにうんざりするようになっていた。そこで、「Freedom! 90」では世界でもっとも有名なスーパーモデル5人を起用し、自身の代わりに出演してもらった。リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベル、シンディ・クロフォード、クリスティ・ターリントン、そしてタチアナ・パティッツの5人は、1日1万ドル以下のギャラではベッドからも出ない伝説のビッグ5だ。ジョージは、1990年1月号のイギリス版『Vogue』誌に掲載されていた、ピーター・リンドバーグによる5人のポートレイト作品に触発されて、このビデオを作ったという。そしてそれは、誰もが認める伝説となった。

Credits


Text Tish Weinstock
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.