ペトラ・コリンズのエッセイ&作品集『Coming of Age』

ペトラ・コリンズによるエッセイ&作品集『Coming of Age』が12月8日にリリースされる。ローリー・シモンズ、マリリン・ミンター、そしてアレッサンドロ・ミケーレによる寄稿も。

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10 November 2017, 11:02am

1992年、カナダ生まれ。いまや最も重要なフォトグラファーのひとりとしても語られる24歳の多才なアーティスト、ペトラ・コリンズの初エッセイ&作品集『Coming of Age』が、ディスクユニオンの出版レーベルDU BOOKSからリリースされる。彼女のことは、『Rookie』のタヴィ・ゲビンソンとの協業で知るユースも多いだろう。本書は、Rizzoriから既に刊行されている原書の内容を余すところなく日本語訳したものだ。

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GUCCIやadidasのキャンペーンだけでなく、i-Dでも数多くの美しいシューティングを手がけるペトラが投稿するInstagramに滲む「パーソナリティ」は、ユースを中心に若い女性たちを魅了してきた。時に物議を醸すこともあるが、定型的なセクシャライズを望まない同時代的な感覚で撮られたフェミニティが、彼女たちの強い共感を生んだに違いない。ガーリーカルチャーを牽引する存在としてだけでなく、表層的に消費されがちなフェミニズムの文脈に一石を投じるアーティストとしても注目を集めていると言えるだろう。

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本書は、微かなノスタルジーをともなった彼女のモノグラム、つまり人生の時間軸を転々としながら追想する、回顧録的な構成となっているそうだ。写真作品のほか自身のパーソナルに迫るエッセイ、家族写真、手紙といったものに加え、多くの作品制作をともにするGUCCIのクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ、コンテンポラリー・アーティストのマリリン・ミンターによる寄稿文、女優のレナ・ダナムの母であり現代美術家のローリー・シモンズの序文も収められている。21世紀の女性写真家としての美学、そして「リタッチ」することのない女性性の真実の断片を一望できる208ページに、すべての人が目を通すべきだろう。

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『Coming of Age』
著:ペトラ・コリンズ
序文:ローリー・シモンズ
寄稿:マリリン・ミンター、アレッサンドロ・ミケーレ
翻訳:冨田直子
発行元:DU BOOKS
発売元:株式会社ディスクユニオン
2017年12月8日発売予定