東京にも広がった、反レイシズム。6月6日、渋谷で起こったこと

米国で起こったジョージ・フロイドの事件をきっかけに、再度広がりをみせたBlack Lives Matterムーブメント。この運動はわたしたちになにを気づかせてくれるのだろうか。

by Ai Ito
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08 June 2020, 9:14am

蒸し暑さが増す土曜日の午後、渋谷のハチ公前にひとびとが集まっている。近づいてみると、聞こえてくる言語も年齢も実にさまざまだ。彼らは、米国で起こったジョージ・フロイドの事件をきっかけに、米警察の残虐な行為とレイシズムに反対するために、SNSを通じて集まることになったという。

思い思いのメッセージを書いたプラカードを掲げた彼らは、マイクを通して聞こえてくる声に耳を傾けている。「日本だと電車で黒人の隣に誰も座らないって。そういう小さなことから考えていかないと」という声に、隣にいた黒人男性が「そうなんだよ。俺の隣はいつだって空席なんだ」と仲間に話す声が聞こえてきた。

参加者のひとりが、マイクを持って前に進み出た。「今月はプライド月間のはずでした。LGTBQコミュニティの一員として言いたいことはたくさんあったけれど、わたしたちはまだ、こんな基本的な人権の話をしなきゃならなかった」

そんなひとびとの声に、日本の社会が「違い」を排除して成り立っている社会であることを改めて噛み締める。そうやって距離をとられること、好奇の目でみられること、勝手にレッテルを貼ること、同じ日本人だから慣れてしまったのかもしれないそういった行為は、確実に差別への第一歩なのだ。

SNSを通じて連帯することももちろん大切だ。だが、これを機会に有色人種として自分の身の周りを見渡してみようと思う。これまで無意識に排除してしまっていたなにかに気づくことができるかもしれないから。

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