東京を代表する弱冠20歳のネクストカルチャーアイコン:MANON interview

MANONは20歳、東京を拠点とするアーティスト。ファッション、音楽、ビデオなどの様々な表現を通して「ギャルな世界観」を確立しており、まさにネクストカルチャーアイコンに相応しい。そんな彼女の制作やインスピレーションについて聞いてみた。

by Kazuki Chito; photos by Tanase
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25 May 2022, 8:15am

MANONは20歳、東京を拠点とするアーティストである。彼女の活動は音楽だけに止まらず、モデルやビデオクリエイターとしての活動も積極的に行っている。

サイズが小さめのTシャツ、「チビtee」を着たり、2000年代初期に使われたデジタルカメラのような写真加工がなされたビデオ投稿を作成するなど、90~00年代を彷彿させる、彼女らしい「ギャルな世界観」が様々な表現を通じ確立されている。そんな彼女をネクストカルチャーアイコンと呼ぶことに異議を唱える者はいないだろう。今回、MANONにi-D Japanの音楽企画であるi-N SESSIONに参加してもらい、ニューシングル『TROLL ME』を歌ってもらった。

音楽活動を中心に、コラボレーティブな制作や、作品創造のきっかけとなるインスピレーションについて聞いてみた。

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MANON WEARS NECKLACES AND BRACELETS FROM CHANEL

──MANONさんはいつから音楽をやっていますか?

14歳の頃からですね。元々はプロデューサーがいて、自分は歌うだけでした。でも、18歳になって東京に出てきたタイミングで、トラックや歌詞も自分で作るようになりました。

──MANONさんの音楽からはハイパーポップのサウンドを強く感じます。

そうですね。2020年くらいからハイパーポップを聴くようになって、かなり影響を受けていると思います。Spotifyで曲をディグっていると、ハイパーポップを代表するアーティストの100gecsという方の音楽にたどり着いてハマって行ったという感じです。

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MANON WEARS NECKLACES AND BRACELETS FROM CHANEL

──MANONさんは音楽だけに止まらず、様々な表現媒体を通じて「ギャルな世界観」を作り出していると思うのですが、そのような世界観はどのように生まれたのでしょうか。

1〜2年前くらいですかね。本当に最近だと思います。自分の好きな服がチビtee、ミニスカ、ルーズソックス、ハンドアーマーとかで、それらがギャルカルチャーに属するアイテムだと知り、「私が好きなものはギャルに分類されるものなのか」という風に気付いたのがきっかけですかね。なので、最初からギャルカルチャーが好きというわけではなくて、意識せずに好きで集めてたものがたまたまそうだったという感じです。

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MANON WEARS NECKLACES AND BRACELETS FROM CHANEL
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MANON WEARS NECKLACES AND BRACELETS FROM CHANEL


──今回のi-N SESSIONで披露していただいたTROLL MEはハイパーポップな感じもありつつ、そこにシャウトだったり、エモの要素も含まれていましたよね。

そうですね。TROLL MEはSIX IMPALAというグループと一緒に作った楽曲です。シャウトやエモの要素は、彼らと作ったことから生まれています。知り合いの方が作ったプレイリストの中にSIX IMPALAの楽曲があって、そこから彼らのことを知りました。初めて彼らの楽曲を聞いた瞬間に「やばい!一緒に曲作ってみたい!」と思ったので、InstagramのDMで「めっちゃ曲聴いてます!よかったら一緒にやりませんか?」というメッセージを送信して、一緒に作ることになりました。

──行動力がすごいですね!

とにかく一緒にやりたかったので、DMを送るのを止められませんでしたね(笑)。本当にダメ元って感じでした。彼らはまだシンガーと一緒にコラボをしたことがなかったらしく、ぜひやってみたいと言ってくれました。SIX IMPALAは6人組なんですけど、彼ら自身もインターネット上でしか制作のやりとりをしていないらしく、まだお互い直接会ったことはないって言っていました(笑)。

──彼らとの制作はどのような形で進められたんですか?

もちろん、オンラインで全てやりました。私はSIX IMPALAのロックな部分が好きだったので、ギターのサウンドが入ったエモっぽい曲をやりたいと言ったら、すぐに冒頭部分のサウンドを送ってきてくれました。その後に、SIX IMPALAのメンバーの一人が「シャウト入れたら面白いんじゃない?」と提案してきてくれたので、私がやったら想像つかないし面白いかなと思い、やってみました。

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MANON WEARS NECKLACES AND BRACELETS FROM CHANEL

──シャウトとかの表現方法はMANONさんの「闇」な部分の表れなのかなとも感じました。

最近そっちの要素を自然と出せるようになってきました。自分がプロデュースされていた頃は、可愛いが前面に出ていました。でも、自分で音楽を作るようになってから、内向的な「可愛い」以外の部分について歌詞を書けるようになりましたね。あと、東京に来てから多くの作品を見たり、聴いたりする経験が多くなったので、そこからもインスピレーションを受け、複雑な感情について書けるようになったと思います。

──最近インスピレーションを受けた作品はありますか?

ネットフリックスにあるタイのドラマの『転校生ナノ』という作品ですね。実際、彼女の立場になって歌詞を書いたりしました。

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MANON WEARS NECKLACES AND BRACELETS FROM CHANEL

──MANONさんのこれからの活動について教えてください。

音楽制作という軸はぶらさずに、他の人とコミュニケーションを取りながら制作をして行きたいです。TROLL MEの制作も私一人だけじゃ作られなかった作品だと思うので、何が起こるか分からない化学反応を期待しながら、コラボレーションを通した作品作りをして行っていきたいです。あとは、ホラー映画に出てみたいなと密かに思っています(笑)。映画の中で人を怖がらせるのって面白そうじゃないですか。


Credit

Photography Tanase

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