ファッション産業は地球を汚す?

ファッション産業は航空産業よりも環境汚染に加担していることが明らかになった。

by Isabelle Hellyer; translated by Aya Ikeda
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dec 8 2017, 9:52am

An Australian landfill site, via Wikicommons.

ファッション産業が環境問題に与える影響が思っているより深刻だということがわかった。

マッカーサー基金が出した報告書「新しい繊維経済:ファッションの未来をリデザインする」によるとファッション産業は年間12億トンの温室効果ガスを排出しているというが、これは運送産業における国際線フライトと海路運搬時に排出される量を合わせたものをはるかに上回っている。

また、毎年50万トン以上を海に破棄しているプラスチック製マイクロファイバー繊維は、化粧品産業とも比にならない悪影響を与えている。プラスチック粒子に含まれる化学物質が海や海洋生物を汚染しているという事実は様々な研究によって証明されている。

このままいけば2050年には地球上の炭素収支の4分の1をファッション産業が占めることになるという。

「石油由来の合成繊維から、コットン肥料として使われる薬品、生産、染織、繊維仕上げ材、布地などに使用される化学製品まで、繊維産業は基本的に再生不可能な資源に頼っている。最近の無駄極まりないリニア・システムこそが限りある資源を圧迫している諸悪の根元だ」とマッカーサー基金の代表エレン・マッカーサーはコメントした。

この問題を解決するには、日々競争を繰り広げるブランドやメーカーが団結するほかないだろう。「いくつかのブランドや小売店、団体はすでに問題解決のために動き始めています。とはいえ、その効果は非常に小さなものでしかありません。明確な変化を起こすには繊維産業が団結し、奮起するしかないのです」

これを受け、ファッション産業の関心を環境に向けるべく、ステラ・マッカートニーはマッカーサーと合意協定を結んだ。「この研究結果はファッションの未来、そして地球の未来のために私たちが動きだすきっかけをくれました」とステラは前向きにとらえている。