フレッド・バトラーが案内するディープ・ロンドン

通好みの新しいロンドン・ガイドブック『It’s a London Thing』の出版を記念し、著者のフレッド・バトラーが、ロンドナーのみぞ知るロンドンスポットを案内する。

by Lula Ososki
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13 December 2016, 3:03am

James Barnor at October Gallery

ロンドンに行ったらすべきこと——調べれば調べるほど、それはどれをとっても規模が大きく、また行くべき場所も多くて、誰もが戸惑ってしまう。東西南北に文化圏が広がるこの街は、独立した文化が香るエリアがひしめき合って成立している。しかし、心配することなかれ——スタイル・ブロガーであり、アクセサリー・デザイナーでもあるフレッド・バトラー(Fred Butler)は、そのすべてを知り尽くしている。ロンドンに暮らし始めて十余年、彼女はこの街の裏事情にも精通し、この街の才能あふれるクリエイティブな人物たちと多く出会い、彼らと密接な関係を築き上げてきた。Prestel社から出版される彼女の新刊『It's a London Thing』で、フレッドは完璧な(そして誰もが待ちわびていた)ロンドン・ガイドを展開してくれている。そこには、フレッドのオススメに加え、NTSラジオの創始者フェミ・アデイェミ(Femi Adeyemi)によるオススメのレコードショップや、ファッションデザイナーのザンドラ・ローヅ(Zandra Rhodes)が考える「ロンドンの絶景」も紹介されている。この「新しいロンドンのバイブル」ともいうべき本の出版を記念して、フレッドが、今ロンドンで注目のお気に入りを案内してくれた。

絶対に忘れてはならないデザイナー3

Photography Tara Darby

ザンドラ・ローヅ(Zandra Rhodes)
自身の有名なアーカイブのカプセルコレクションをMATCHESFASHION.COMで発表したばかりのザンドラ。ダイアナ妃やパット・クリーブランドが着ていた彼女のドレスを覚えている読者も多いはず。それらのアイコニックなドレスが再販されて、ビーズなどはロンドンのスタジオで手作業で取り付けられているのよ。上の写真は、タラ・ダービー(Tara Darby)が私の本のためだけに撮ってくれたザンドラよ!

ビーサン・ウッド(Bethan Wood
ビーサンは私が知るなかでも最も多作なデザイナー。いつも世界中を飛び回ってたくさんのプロジェクトを進めているから、彼女の作品をすべて把握するのは大変。でも、ロンドン・デザイン・フェスティバルに参加するためロンドンに戻ってきて、新しい立地でオープンしたDesign Museumのウィンドウを受け持ったの。それを見れば一石二鳥——彼女の世界がわかるはず!上の写真は、たくさんある彼女のポートレイトのうちの1枚。彼女っていつでも素晴らしく自分を飾ってるの!

Image courtesy of AI PR

Patternity
多作といえば、Patternityはパターンを主題とした作品づくりで、世界をプレイフルでピースフルな場所にしようと活動しているグループ。今シーズンはSonos StudioやRIBA、Ace Hotel、Natuzziともコラボレーションしていて、上の写真にもあるように、Sunspellとは限定Tシャツも作っているの。ロンドン・デザイン・フェスティバルの一環として、レッドチャーチ通りにあるSunspelのショップでは展覧会を開催して、拓本複写のワークショップも開いた(『It's a London Thing』の表紙でモデルが履いているタイツもPatternityの作品よ!)。

絶対に訪れるべきショップ3

Duro Olowu Boutique
Duro Olowu Boutiqueは、色鮮やかなテキスタイルが並んでマラケシュの青空市場を思わせつつ、壁に飾られたアート作品が醸し出す雰囲気はフリーズ・アートフェアのようでもあるとても魅力的なお店。ロンドン中心地にある宝島のようなお店で、私のお気に入りスポットのひとつなの。店内には、工芸品やアンティークのアクセサリーに混じってデュロ・オロウ(Duro Olowu)自身の作品も置いてあって、彼が旅した先々から持ち帰ってきた本もたくさんおいてあるの。先日までカムデンのThe Camden Arts Centreで彼のキュレーションによる展覧会が開催されていたんだけれど、それを見逃したひとは是非ともこのショップを見て行ってほしい。彼の魔法が見られるお店だから。

Duro Boutique, 14 Masons Yard, SW1Y 6BU

Lazy Oaf
インターネットで話題になったLazy Oafの路面店にして旗艦店。まさに飛ぶ鳥落とす勢いのLazu Oafが、あのキュートな世界観でメンズとウィメンズのコレクションを拡大しているのを、是非ともこのショップで見てほしい。いつでもコラボレーション作品が用意されていて、下の階では常時インスタレーションが展開されているんだけど、今はカナダ発のRoundhouse Apparelが刺繍パッチの可愛いコレクションを展開しているから見てほしいわ。

2 Ganton St, London W1F 7QL 

Darkroom
Fashion Eastがイーストロンドンのルーツに立ち返ろうとしている今、Darkroonもクリスマスまで移転という形で、リージェンツ運河にポップアップストアを出してるわ。Burt & Mayとのコラボレーションで「Building Blocks」と題した秋冬の最新インテリアやアクセサリーを取り揃えているほかに、さまざまなタイルや生地、絵画も展開してるの。ロンドン・デザイン・フェスティバルの一環として、このポップアップでは、手縫いアップリケのエジプシャン・テキスタイルの展覧会も開かれてるから是非とも見てね。

Credits


Text Lula Ososki 
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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