Paul Raymond and the stars from his film Erotica, directed by Brian Smedley in 1983

「ロンドンに性を持ち込んだ男」:キング・オブ・ソーホーの生涯

ロンドンのナイトライフは衰退を極め、ソーホーはかつて放っていた性の香りを失いはじめている……。そんな今だからこそ、ソーホーに「性の革命」を起こしたポール・レイモンドの功績を讃えようではないか。

by Tish Weinstock
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10 February 2017, 4:20am

Paul Raymond and the stars from his film Erotica, directed by Brian Smedley in 1983

Soho Revueで開催された「ポール・レイモンド・ショー」は、イギリスで出版社とクラブの経営し、資産王でもあったポール・レイモンドの功績と作品、そして彼のカラフルな人生をたどるエキシビションだ。近しい者たちが撮った写真やアーカイブ素材、エロティックなパフォーマンスの数々を通して、この"キング・オブ・ソーホー"がいかにして「セックス」と「ヌード」をロンドンに持ち込み、社会に大きな影響を与えてきたかを垣間見ることが可能となっている。孤高の一匹狼、ポール・レイモンドは、イギリス初のストリップ小屋をオープンしただけでなく、現代の私たちが"ソーホー"として知るサブカルチャー全体を作り出してた。彼は世にも奇妙で素晴らしい世界を身近なものにし、"性"を解放させていった。「レイモンドの事業から始まった性の革命は、異性婚の夫婦がする"夜の営み"以外のセックスのあり方を世間に許容させたのです」とキュレーターのひとり、アレックス・ウッド(Alex Wood)は話す。「彼が、同性愛や避妊、中絶に対する人々の考えを変えたのです。こうした考え方の変化は、今日の私たちの価値観に大きな影響を与えています」

ロンドンのイベント会場が次から次へと閉鎖へと追い込まれている今ほど、そしてロンドンのナイトライフが絶滅の危機にある今ほど、生涯を通して市議会や自警団と戦った(そして勝ち続けた)ポール・レイモンドという男を讃えるのに最適なタイミングはないだろう。快楽主義の栄光——ソーホーよ永遠に!

Performance at the Raymond Revue Bar in 1984

Return to Marilyn, a Paul Raymond organisation at The Windmill Theatre

Paul Raymond and The Beatles at the Raymond Revue Bar

Paul Raymond with four of the Raymond Revue Bar stars celebrating the 25th Anniversary of the Raymond Revue Bar, 1983

The launch of Raymond's publication King in 1964

Credits


Text Tish Weinstock
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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