Dior Hommeの新しいデニムコレクションを独占先行公開

2018年はリラックスして始めよう

by Felix Petty; translated by Aya Takatsu
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jan 9 2018, 11:24am

This article was originally published by i-D UK.

もっとも実用的でノスタルジックかつ順応性ある素材、デニム。デニムは何でもできる。まさにその極致とも言えるジーンズから、オーバーサイズのデニムジャケットに宿る心地よい輝きに至るまで、ユーズドのデニムには、ほかの生地にはない生命の営みがあふれている。Tom Ford やCalvin Klein など、2018年春夏コレクションのショーでも、デニムがそこかしこに登場した。その汎用性ゆえに、オートクチュールからストリートウェアまでに対応できるのだ。では、その最新かつ最強の例と言えば? Dior Hommeが熱のこもったデニムコレクションをまさに今、発表しようとしている。

「私の故郷のロンデルゼールの中心にある教会の下に、小さなデニムのショップがあったのです」。そうデニムにまつわる思い出を話すのは、Dior Hommeのアーティスティック ディレクターであるクリス・ヴァン・アッシュだ。「それは“リアルなもの”でした。ファッションではなく、まさに“アメリカン・ワークウェア”だったんです。母が私に最初のデニムを買うため、そこに連れて行ってくれたのを覚えています」。そんな忘れ得ぬ思い出の力が、デニムをこれほどまで感情に訴えかけるものに仕立て上げたのだ。

「Dior Hommeにとって、デニムは目新しいものというわけではありません。しかし、すべての基礎を改変し、新たな手を加えるべき好機でしたから。独立したコレクションとして成立させながらも、同じアイデンティティを持ったものとするために、すべてを新鮮な目で見直したかったのです」。こうした考えが、若さあふれるサブカルチャー的快活さと、歴史あるメゾンのトラディショナルなラグジュアリーさを交差させる場所を模索し続けることへと変換されているのだ。クラシックなフォーマルスタイルにひと味加えたカプセルコレクションBlack Carpetのモダンに再解釈されたイヴニングウェアが、最近の好例と言える。

「コントラストがDior Hommeのすべてです」とクリスは説明する。「テーラリングとデニムも同じ配分でなければ。近頃はテーラリングに注力していましたから、ちゃんとバランスをとらなければならなかったのです」

Dior DenimへのアプローチはBlack Carpetへのそれと近い。デニムが持つタイムレスな魅力を礎に、2018年春夏コレクションのスローガン、そしてクラブキッズのオマージュである刺繍とデニム・オン・デニムのレイヤースタイルを加えたのだ。「デニムジャケットにデニムジーンズ、白シャツにタイという、このシルエットが大好きなんです」とクリスは話す。「これがブラックスーツに対する私のデニム的答えです」

「かつてジーンズの内側につけていたこのレザータグを、外側に持ってこようと決めました」と彼は続ける。「テーラリングにも使った、裏表に関する解釈のメタファーのようなものですね。そして新しいスタートの象徴でもあるのです」

Credit


DIOR DENIM STYLISME BY MAURICIO NARDI
PHOTOGRAPHY ALESSIO BOLZONI FOR DIOR HOMME