2016年発売!待望のアート&フォトブック5冊

愛と欲望に向けられたオリヴィア・ビーの若々しい視点から、デヴィッド・リンチの音楽的影響まで。今年、あなたの本棚を埋めるであろうとっておきの本を紹介する。

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07 April 2016, 5:05am

Nan Goldin, The Look, 2014 © the artist and Matthew Marks Gallery, New York. Diving for Pearls is published by Steidl/ ArtBook D.A.P. 

ナン・ゴールディン『Diving for Pearls
現在取り組んでいるプロジェクトによって、ゴールディンは今後数百年、アート史の中で語り継がれることになるだろう。ルーブル美術館から誘致されて、彼女は自ら選んだ美術館の所蔵品を写真におさめ、独創的なイメージにつなげた。本プロジェクトの元になった、ドイツでの展覧会では400枚以上の写真で構成され来場者を魅了している。しかし写真集『Diving for Pearls』には未発表の作品も数点含まれるようだ。4月26日の発売が楽しみである。

Photography Olivia Bee. Kids in Love is published by Aperture/ ArtBook D.A.P.

オリヴィア・ビー『Kids in Love
蒸し暑い2014年の夏、ソーホーにあるアニエスベーのギャラリーで開催された個展以来、広く知られるようになったオリヴィア・ビーの、素直で私的な写真が、今年書籍として発売することが決まった。当時、15歳のタヴィ・ジェヴィンソンが2011年に『Time』誌でまだ17歳のビーにインタビューしているが、この写真集でも、現在21歳となった写真家のために序文を寄せている。『Kids in Love』は4月26日発売。

Raymond Pettibon: Homo Americanus is published by David Zwirner Books 

レイモンド・ペティボーン『Raymond Pettibon: Homo Americanus
あなたの本棚にも、すでにずらっと並べられているかも知れない。南カリフォルニアで名を馳せるペティボーンは、これまで少なくとも15点の画集を発表している。しかし彼の膨大な作品群が包括的に眺められる機会はこれまでなかった。『Raymond Pettibon: Homo Americanus』は、彼のキャリアのあらゆる時期から集められた600点の作品から構成されている。発行者のデイヴィッド・ツヴィルナーによれば、その多くは未発表だということだ(一体どうして?)。今では入手困難な第一作品集『Captive Chains』の完全な複製や、SST Recordsのクルーのために描いたポスターが収録されているのも注目だ。3月22日発売。

Beyond the Beyond: Music from the Films of David Lynch, image courtesy ArtBook D.A.P.

Beyond the Beyond, Music from the Films of David Lynch
このセンテンスを読んだだけでアンジェロ・バダラメンティの美しい『ツイン・ピークス』のテーマ曲が頭に浮かんだ皆さんは、この本を買っても損はしないだろう。スラッシュメタルと陰鬱なバラードを掛け合わせた『ワイルド・アット・ハート』(1990)のサウンドトラックから『ブルーベルベット』(1986)のナイトクラブで歌っていたドロシー・ヴァレンズまで、音楽がリンチ作品にとって重要な要素なのは言うまでもない。『Beyond the Beyond』はリンチ個人の写真やオブジェのコレクションに迫り、音楽がどのように、このシュールレアリストの監督の作品に影響を与えたかを探っている。また、エースホテルが2015年4月に開催したデヴィッド・リンチ・ファンデーションのためのコンサートに参加したアーティスト(スカイ・フェレイラ、カレンO、ザ・フレーミング・リップス、デュラン・デュランなど)へのインタビューも収録している。4月26日の発売を待とう。

Collection agnès b., image courtesy ArtBook D.A.P.

Collection agnès b.
1984年以来、フランス人デザイナー、アニエス・ベーがパリに構えるアートスペースGalerie du Jourでは、ライアン・マッギンレーやマッシモ・ヴィターリといった現代において最も刺激的なアーティストの作品を展示してきた。しかし彼女自身のコレクションはどうなのだろう? この本では、アニエスのアートとファッションの旅を通じて出会ってきた芸術家たち(ダイアン・アーバス、ウィリアム・エグルストン、アンディ・ウォーホル、ラリー・クラーク、ジャン=ミシェル・バスキア、ナン・ゴールディンなど多数)とそのストーリーに焦点が当たっている。デラックス版には、アニエスの映画におけるパートナー、ハーモニー・コリンやケネス・アンガー、フーチュラ、ハンス・ウルリッヒ・オブリストなどが文章を寄せている。4月下旬発売予定。

Credits


Text Emily Manning
Photography Olivia Bee, Kids in Love