現代アート界の気鋭作家 ダニエル・アーシャムの新作個展が2ヶ所同時開催

現代アート界の寵児、ダニエル・アーシャムの新作個展がNANZUKAとペロタン東京で、5月23日(水)より同時開催される。

by SHIHO NAKAMURA
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15 May 2018, 5:38am

Copyright by Daniel Arsham Courtesy of NANZUKA

1980年アメリカ・オハイオ州生まれ、ニューヨークを拠点にするアーティスト、ダニエル・アーシャム。これまで、ニュー・ミュージアムやMoMA P.S.1をはじめとする現代アートの主要美術館で展示を行ってきた、現代アート界の気鋭作家だ。「Fictional Archeology(フィクションとしての考古学)」というコンセプトに基づいた彼の作品群は、立体作品からペインティング、映像、インスタレーション、パフォーマンスと多岐に渡る。
人の顔の上に砂が落ちる砂時計や、屋外に造られた青い庭園、ギャラリーの白い壁から飛び出すように見える手など、どの作品にも通底するのは、時間と場所がちぐはぐになった違和感だろう。さらに、極めて難易度の高い建築的な要素が組み込まれている。1階にいたはずなのに、長い廊下をうろうろしているうちに気づけば3階にいた、といったふうに、否応なく奇妙な体験へと誘われるのだ。ちなみに、それはアーシャムのHPにも存分に現れているので、ぜひ覗いてみてほしい。

そんなアーシャムの新作を発表する個展が、5月23日(水)より、NANZUKAとペロタン東京にて同時開催される。NANZUKAの「Architecture Anomalies」展では、壁と同化した布や侵食した壁などインスタレーション作品を中心に構成し、空間とアート作品との関係性、人の視覚認識と身体感覚の関係性といったテーマが浮き彫りになる。

Cookie Monster Patch (Purple), 2018. Plaster, metal, paint 114.3 x 123.2 x 5.1 cm 45 x 48 1/2 x 2 in

また、ペロタン東京の「カラー・シャドウ」展では、ブロンズを用いた作品が披露される。愛らしいぬいぐるみの形をした鋳造は、計算され尽くした展示空間の中で違和感たっぷりに愛嬌を振る舞ってくれる。さらにオブジェ元来の色は削ぎ落とされ、私たちは、色を識別する身体機能を無理矢理に奪われてしまう感覚に陥らされる。

どちらの展示においても、当たり前だったはずの事柄や感覚が、いともたやすく打ち壊されることだろう。そして、どこかで時空が捻れた“もうひとつの世界”を意識してしまうようになるはずだ。

「Architecture Anomalies」
会期:2018年5月23日 (水) - 6月30日(土)
場所:NANZUKA
東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビル B2F
オープニングレセプション:2018年5月23日 (水)17:00-

「カラー・シャドウ」
会期:2018年5月23日 (水) - 6月30日(土)
場所:ペロタン東京
東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F

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