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marques’almeida 17 spring/summer at london fashion week

スケボーに乗って、ヴェルサイユから90年代パンクのライブに駆けつけ、コネチカットのゴーストタウンを通ってメタリックにキラキラと惑星がまたたく宇宙へ——Marques’Almeidaはやっぱり楽しい!

by Frankie Dunn
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05 October 2016, 11:15am

「じゃあ、M'Aの女の子たちは今年、どこに向かっているのかしら?」と、Marques'Almeidaの片割れ、パウロ・アルメイダ(Paulo Almeida)に私は訊いた。キラキラでフワフワでセクシーでフリルいっぱいの、夢のような世界のミックスともいうべき2017年春夏コレクションのショーが始まる前、バックステージでのことだ。「それはあなたたちにかかってるのよ!あなたたちがどう着てくれるか、何をしてくれるか、Instagramでどんな投稿をアップしてくれるのか、そういうことにかかってるの。私たちはストーカーよ。ファンのひとりがバロック調トップスを着てるのを見て、私たちがそれを気に入ったらそれがインスピレーションになる。他のファンがパンクについて教えてくれたりすれば、やはりそれにインスピレーションを受ける」。今シーズン、私はパウロとマルタの友人のひとりとして、M'Aのキャットウォークに返り咲く栄誉にあずかった。彼女たちのビジネスパートナーでありM'Aファミリーの一員でもあるリタ(Rita)と共に、パウロとマルタは、才能溢れる最高のチームを結成し、Marques'Almeidaを現在ロンドンでもっとも輝いているレーベルへと成長させた——この最高のチームがあったからこそ、Marques'AlmeidaはLVMHプライズ獲得という偉業を成し遂げたのだ。

会場となったオールド・トルーマン・ブルーワリーで、M'A独特のヒールが光るリアーナ風太もも丈デニムブーツを履いて、いざイエローのカーペットを歩こうかというとき、マルタは私に言った。「オープニングに使うあのルックが最初に出来上がったのよ」とマルタはM'Aのインターンとして働いているキャットを指差し、コレクションのテーマについて訊いた私に答える形で言った。キャットは髪をピンク色に染め、ルネッサンス調チュールスリーブが付いたアメフトTシャツをフローラル柄のネグリジェの下に着ていた。足元にはメタリックゴールドのブーツが合わせられ、このルックがその後クロージングまで続く「グランジ × ガーリー × 映画『バーバレラ』」の世界観を打ち立てていた。「基本的には、"ピンクが好きなおてんば女の子"という世界観ね」とマルタは付け加えて言った。そこを始点として、パウロとマルタはひとつひとつのアイテムをデザインしていったそう。スタイリングに関しては最後の最後に考えれば良いだろうと思ったのだそうだ。そこで私は訊いてみた。ヘアスタイリストのダフィー(Duffy)が髪をたくし上げて無造作なバンを作り上げたような——マリー・アントワネットがスケボーをしてしまうような、そんな世界観ということなのだろうか?すると、マルタは目を輝かせた。「そう!その通り!」

90年代コートニー・ラブ風のシルキーなスリップが多く登場した今シーズンのコレクションで、M'Aのブロケード(錦織)ルックスは先シーズンからの進化を見せ、映画『ビートルジュース』を思わせるストライプや裾がグローブになったようなチュールスリーブが印象的な、カラーとカットに溢れたコレクションとなった。このレーベルのトレードマークともいうべき大胆で粗野なデニムのカットは健在で、またこれまでもバッグに見られたメタリック使いが、今シーズンはフットウェアに多く見られた。映画『ラスベガスをやっつけろ』調のサングラスがショー全体に"明るい未来を心に描く反逆精神の女の子"たるムードを醸し出し、巨大なシルバーのフープイヤリングが鼻っぱしの強い女の子像を強調していた。

「あなたを連れて帰りたい/あなたの服を着てみたい」とビキニ・キルのキャスリーン・ハンナの歌う「Rebel Girl」がスピーカーから大音量で流れた。それは、会場にいた誰もが感じていたであろうMarques'Almeidaの世界観を的確に代弁していた。コレクションもショーも完璧だった。パウロとマルタは、反逆精神溢れる女の子たちのためのワードローブを完璧に作り出した。私たちが求めているものを、ふたりはよく理解しているのだ。

このコレクションを作り出す過程でM'Aチームが聴いていた音楽、聴いてみたくない?

「ヴィヴァルディ以外は、誰でも納得するラインアップだと思う。ヴィヴァルディは、コレクション全体をデザインしているとき、直感的な衝動で聴いたものだったけれど、最終的にはコレクションを理解するうえで重要な意味を持った曲!ビキニ・キルの「Rebel Girl」の後に聴いたりするとスゴイのよ!」とマルタはi-Dに説明してくれた。ビョークからフランク・オーシャン、ビキニ・キル、ヴィヴァルディにいたるまで、これがM'A 2017年春夏コレクションのインスピレーションとなった曲たちだ。

Credits


Text Frankie Dunn
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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