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アレックスだけじゃない! 2019年グラストンベリーフェスを象徴する最高のモーメント11選

デイヴと共演した、幸運で最高のファン〈アレックス〉だけじゃない! ワージーファームへ行けなかったあなたのためにi-Dが選ぶ、今年のグラストンベリーの歴史的瞬間。

by Alim Kheraj; translated by Ai Nakayama
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08 July 2019, 3:50am

Image via Stormzy's Instagram

終わりのない休閑期のように思われた1年が経ち、ようやく今年もグラストンベリー・フェスティバルの季節がやってきた。共同主催者のエミリー・イーヴィスが「史上最高」と称した今年のグラストンベリーだが、ピルトンにテントを建ててグラストの魅力を大いに享受することができなかったひとももちろんいるだろうし、先週末は家でライブ配信を視聴するのではなく、今年いちばんの暑さのなかで日光浴を楽しむことを選んだひとも多いだろう。

とにもかくにもグラストを見逃した、というあなたのために、i-Dが厳選した11のモーメントをご紹介しよう。

歴史に名を歴史に名を刻むストームジーのヘッドライン・アクト
2008年、ジェイ・Zがヘッドライナーに選ばれ、グラストファンから猛反対にあったのは記憶に新しいが、その11年後の今年は、ストームジーが初日のヘッドライナーとしてピラミッドステージを沸かせ、衝撃的かつ象徴的な、歴史に残るパフォーマンスを披露した。25歳のストームジーは、ヘッドライナーを飾った初の英国出身黒人ソロアーティストであると同時に、1971年、24歳でヘッドライナーに選ばれたデヴィッド・ボウイに次ぐ史上2番目の若さで(しかも1枚しかオリジナルアルバムを出していないにもかかわらず!)グラストのトリを飾ることとなった。

セットリストは新曲「Crown」や「Vossi Bop」を含むヒットチューンが満載で、COLDPLAYのクリス・マーティンや俳優/シンガーのラリー・リッチー、ラッパーのデイヴ&フレッド、いわゆる〈BAME(黒人、アジア人、少数民族の英国人)〉のダンスグループBallet Blackなど、さまざまなアーティストたちとのコラボが披露された。また刑事司法制度における人種の偏り、すなわちBAMEのひとびとの不在を訴え、黒人の英国児童文学作家のマロリー・ブラックマンの言葉を引用した。さらに英国に4人しかいないグライム専門の手話通訳士、タラ・アッシャー(Tara Asher)が参加していた。すばらしかった。

シェリル・クロウがグレタ・トゥーンベリに曲を捧げる
太陽が降り注ぐ会場にリラックスした様子で現れた、父親たちのアイドル、シェリル・クロウ。彼女のグラスト出演は22年ぶりだったが、会場全体の大合唱(これがグラストの盛り上がりの指標ともいえる)が何度も巻き起こるほどの盛り上がりだった。さらに特筆すべきは、i-D UKの表紙も飾った16歳の気候アクティビスト、グレタ・トゥーンベリに言及し、彼女に「Soak Up The Sun」を捧げたシーンだろう。

人気テレビ番組『My Parents are Aliens』の父親役がキング・プリンセスのライブを楽しむ
グラストでは思いもよらぬ有名人をみかけるが、今年もっとも話題となったのは、2000年代初頭の子ども向けシットコム『My Parents are Aliens』で父親役を演じた俳優、トニー・ガードナーだろう。とあるフェス参加者が、役柄そのままの姿でパークステージでのキング・プリンセスのパフォーマンスを楽しむ彼の様子をとらえ、Twitterに公開した。最高だ!

スターとしての力をみせつけたジャネット・ジャクソン
彼女にとってグラストデビューとなった今回のパフォーマンス。誰でも知っているヒットソングは多くなかったものの、ジャネット・ジャクソンはスターの純粋な力、ポップアイコンとしての圧倒的な存在感をみせつけた。

ウエストホルツステージをフルートが鳴り響く幻想空間に変えたリゾ
そんなジャネット・ジャクソンがピラミッドステージを熱狂に包んでいるその裏では、リゾのパフォーマンスが。まさに神々の闘いだ。リゾは彼女のステージを完全に掌握し、ラストを飾った「Juice」で、会場のボルテージは最高潮に。素晴らしいパフォーマンスだった。

パンツ一丁のスロータイ
今年の最高気温を記録した先週土曜は、とにかく服を脱いで暑さに対処するアーティストが多かったが、スロータイはウエストホルツステージでパンツ一丁に。最終的には靴まで脱いで、熱いスピーカーに足を乗せていた。

THE KILLERSとゲストのスターたち
グラストンベリーの醍醐味は、誰もが知る名曲とは限らない。本当の意味で会場を沸かせることができるのはアーティストだ。今年の土曜、ピラミッドステージに戻ってきたTHE KILLERSは、コネを最大限に活用し、THE SMITHSのジョニー・マーとともにTHE SMITHSの名曲「This Charming Man」と自らの代表曲「Mr Brightside」を、そしてPET SHOP BOYSとともにエルヴィス・プレスリーの「Always On My Mind」のカバーと自身の大ヒット曲「Human」を披露した。

マイリー・サイラスのステージに実の父親とLil Nas Xが登場
紫のウィッグをつけ、アシュリー・Oとしてピラミッドステージに登場したマイリー・サイラス。10年前に発表された「Party in the USA」をはじめとするヒットソングや特別ゲストがステージを彩り、思わず夢中になってしまうパフォーマンスだった。またマイリーの父親でカントリーミュージック界の大家、ビリー・レイ・サイラスも登場。Lil Nas Xも加わって、メガヒットを記録した「Old Town Road」が披露され、会場は大いに盛り上がった。

オリー・アレクサンダーの心を打たれるLGBTQスピーチ
オリー・アレクサンダーは私たちにとってもったいないくらいの存在だ。ピラミッドステージでのYEARS&YEARSのパフォーマンスの場を、文字通り善行のためのプラットフォームとして活用したオリーは、「クィアは美しい(Queer is beautiful)」という文字を背景に、NYのストーンウォール事件から50年経った今でも、LGBTQの権利運動がまだ終わっていないことを強く訴えた。

ポップミュージック界の王座に君臨するカイリー・ミノーグ
2005年、乳がんを宣告されて以来、グラストンベリーへの出演が叶わなかったカイリー・ミノーグが、ついに今年グラストに復活! レジェンドたちが一堂に会した日曜日、グレイテストヒットと呼ぶべき贅沢なセットリストで、会場は歓びに包まれた。ステージにはニック・ケイヴが登場し、「Where the Wild Roses Grow」を披露(ちなみにカイリーが着用していたドレスはケイヴの妻、スージーのブランド、The Vampires Wifeのものだ)。

世世界一幸運なラップファン、アレックス
英国出身ラッパー、デイヴのパフォーマンス中に大観衆のなかから選ばれ、彼とともに「Thiago Silva」を完璧に歌い上げたラップファン、それがアレックスだ。まるでダニー・ボイルの映画のような、感動の涙を誘う忘れがたいワンシーンとなった。

This article originally appeared on i-D UK.