イタリアに広がった、反レイシズムの抗議運動 in Photos
ジョージ・フロイドが殺害された事件をきっかけに抗議運動は、イタリア全土へも波及。各地で起こったデモに数万人が集まった。
Photo by Jon Bronxl.
ベルリンからバルセロナまで、ヨーロッパでは数万に及ぶひとびとが、警察の暴力に終止符を打つべく正義を求める運動に参加している。2週間前にジョージ・フロイドが殺害された事件をきっかけに起こったこのムーブメントは、多くの場合ソーシャルディスタンスについての注意喚起がなされているが、黒人の命が日常的に奪われている「公的機関による暴力のパンデミック」に直面したいま、ソーシャルディスタンシングはもはや最優先事項ではない、と主張する声も多い。
ヨーロッパのなかで新型コロナウイルスによる打撃を最初に受けたイタリアでも、厳しいロックダウンから脱したばかりのひとびとが、ローマ、ミラノ、フィレンツェ、トリノ、ボローニャ、ナポリ、その他多くの都市での座り込みやデモ行進に参加した。
6月7日に行われたデモを撮影するため、写真家で、The Good Neighborhood Collectiveの創設者であるジョン・ブロンクスは、ミラノにいた。デモ隊は、ドゥーカ・ダオスタ広場から、2008年に19歳のアブドゥル・ウィリアム・ギブレが人種差別的なバーのオーナー父子によって撲殺された通りに向かって行進していく。
「ひとびとの反応が積極的で、明瞭なものであったことをとてもポジティブに受け止めています」と、ジョンは、デモの様子について語った。「私たちは、今回の事件を受けて、アメリカという国のもろさを思い知り、反省しなければならなりません」
ジョンはこう続ける。「ミラノでのデモは前向きなものであったと思います。子供や若者の参加も多く、怒りや暴力に身を任せるのではなく、愛やブラザーフッドが語られていました。イタリアは変化しています。愛や思いやりにあふれる未来を、みんな望んでいるのです」
デモに参加できず、オンラインで支援をしたいひとは、こちらの寄付するべき団体リストを参考にしてほしい。













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Photography Jon Bronxl