〈男らしさ〉をずらす Gucci 2020秋冬 メンズウェアコレクションの舞台裏

印象的なステージセットとそのインスピレーション源をi-D独占公開。アレッサンドロ・ミケーレは〈男であること〉の根本的な意味を追求した。

by Roisin Lanigan; translated by Nozomi Otaki
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21 January 2020, 6:16am

Imagery courtesy of Gucci

2020年の1月14日、現地時間11:30からライブ配信されたGucciの2020年秋冬メンズコレクション。招待状を手に入れられなかったひとのために、クリエイティブディレクターのアレッサンドロ・ミケーレが、ショーの会場をi-Dだけに公開してくれた。

本コレクションで、Gucciは〈複数の男らしさ(Masculine Plural)〉というアイデアからインスピレーションを得て、現代における男性性、そして家父長制社会において理想とされるジェンダー観が、いかに有害なステレオタイプに根差しているかを提示した。

セットのテーマとなった〈時の経過〉は、会場中央の巨大な振り子によって表現されている。男らしさの定義にまつわる時代遅れな理想像をひも解くことで、今シーズンのショーは〈男であること〉の根本的な意味を追求している。

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今シーズンのGucciの男性像について、ショーノートには次のように記されている。

「降伏を前にして膝をつき、その恐怖と苦しみを称える男性。優しさと思いやりに満ちた男性。他人を頼り、〈自立〉にまつわる幻想を焼き払う男性。姉妹、母、花嫁でもある男性。混乱に陥り、血にまみれた争い、ノスタルジーへの失望を訴える男性。一筋縄ではいかない感情を抱き、ヒエラルキーに基づかない関係性に目を向ける男性。大胆かつ遊び心たっぷりにでんぐり返しをすることのできる、新たに生まれ変わった世界に感嘆する赤ん坊のような男性。ちぎれた鎖を抱えている男性」

ミラノのパラッツォ・デッレ・シンテッレに設置されたステージ自体も、Gucciが掲げた男性像と同様、時間の概念を見直した脱構築的な空間だった。会場中央では、巨大な振り子が前後左右に揺れる。

オーディエンスは、四方をグリーンのスクリーンに囲まれた、どこか現実離れした客席に腰掛けた。シックにアップデートされた、円形競技場や講堂を思わせる会場だった。

ショー開催に先立って公開された会場の写真はこちら。

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This article originally appeared on i-D UK.

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