JMEとジェレミー・コービンの対話に学ぶ10のこと

イギリス労働党党首ジェレミー・コービンとグライム界の重要人物JMEが、重要なトピックを語る。

by Hattie Collins
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26 May 2017, 6:30am

数日前、i-Dは国会議員ジェレミー・コービンをJMEに紹介した。ふたりは4月にTwitterでつながっており、そこで若者たちに選挙参加を呼びかけようと意気投合していたのだ。JMEはStormzyやNovelist、Akalaとともに、イギリス労働党党首への支援を打ち出している多くのMCのうちのひとりだ。

JMEが向かった先は、イズリントン・ロンドン自治区にあるカフェ〈The Spoke〉。コービンは1983年から、イズリントン区政議員を務めている。映像の公開後、有権者登録をするイギリス国民の数は、4000%の増大を見せた--というのは大げさだが、注目を集めたのはたしかで手応えがあった。そこで5月22日に迫った有権者登録の期日を前に、i-Dはいま有権者が知っておくべき10のことをインタビューから拾った。こんなにアイコニックな2人のユニット名は、ハグシェイクス(Hugshakes)とすべきか、それともヘイターズ(Haterz)とするべきか。記事を読みながら考えてほしい。

1.i-Dとコービンが大勢のスタッフを引き連れて来たのに対し、JMEはひとりで現れた。
JMEの信条は「PRもパブリシティも、マネージャーもいらない」だ。この日も、JMEの登場は控えめだった。彼の目的は「未来のリーダー、コービンと話をする」というものだったわけだから、それも当然だったのかもしれない。「まず、国民に投票(有権者登録)を促したい。それが俺の目的。そして、投票をする前によく勉強をして、誰に投票したいか、なぜそのひとに投票したいのかを明確にしてほしい。選ぶ候補者が誰であれ、なぜその候補者に投票するのか、明確な理由を持っていてもらいたい」

2. ふたりは、出会ってもハグや握手をしなかった。
その代わり、ふたりはジェレミーのいう"ハグシェイク"という挨拶をあみ出した。

3. JMEがその日、会ったコービンはジェレミーだけではなかった。
インタビューの前に、コービンの息子と孫がJMEを道で見かけ、「一緒に写真を」とせがんだ。なんともほのぼのとした光景だった。

4. 〈The Spoke〉は、イズリントンで一日中誰にでも美味しい食べ物を提供するカフェ。
〈The Spoke〉はあらゆるライフスタイルに対応する食事を提供している。この日コービンは、キプロス料理のハルーミ・サラダを頼んでいた。一方JMEは、ヴィーガンでアルコールも飲まないうえ、「来る前に食べてきた」と炭酸水だけ注文した。店内の隅に座っていたふたりだが、ほかの客はふたりに気づかないフリをしていた。しかしインタビューが終わると、なんとも礼儀正しく「一緒に写真を」とグライムや労働党のファンたちがふたりを囲んだ。

5.ふたりの対話は40分間続いた。映像は、ふたりが語ったなかでももっとも意味ある部分(若者の投票など)に焦点を当てている。
「俺たちが望むひとが権力の座に就いたとしても、僕たち国民は直接的には何もできない」とJMEは言っていた。「国民はそう感じている。だから、知りたいのは"俺たちが得られる恩恵は何か"ということ。たとえば、"エドモントンの若者が直接的に体感できる変化として、どんなものを期待できるか?"ということ」

6.これまでに投票をしたことがないというJMEは......
「投票なんかしなくていいやと感じてしまうときがある。俺が投票したぐらいじゃ何も変わらない、とね。どの候補者も、俺たちが訴えてることを真剣に考えてくれてないんだから、選挙結果がどうなろうと、俺たちは結局のところ苦労し続けなきゃならない。だから政治家に頼らず、自分たちで頑張ってなんとか生き抜いて、最終的には幸せになろう、と。でも今、僕たちの前には、ようやく信頼できる政治家が現れた。人間味を持った政治家がね!」

7.「なぜ保守派に投票するひとが多いのか」という問いに、コービンは......
「なぜ保守派に投票するひとが多いのか......保守が政権をとれば、自分たちの資産が守られると考えるひとたちがいるからだろうね」とコービンは答えている。「わたしは、誰にでも平等に機会が与えられる社会を築きたいと思っている。わたしたち労働党がやろうとしていることを理解してもらって、労働党に投票してくれと人々を説得したい。国民の熱意は高まってきていると感じているよ。以前は有権者登録をしていなかった人たちが、今回は登録をしている。有権者登録者数が落ち込みはじめて久しい。特に若者の政治離れは惨憺たる状況。このあいだの選挙では、25歳以下の有権者の投票率は半数を割った。今回はもっと多くの若者たちに投票してもらいたい。投票は選挙の要。さっきも言ったとおり、政治的な変化は国民から生まれるんだよ」

8. 労働党内でのコービンの不人気について訊いたJMEに対し、コービンは......
「労働党の党首選出方法は変わったんだよ。以前は議員の選挙で決まっていたけど、いまは党員と支持者の選挙によって選出される。そこでわたしは党首に選ばれているんだ。最近になって50万人もの国民が新たに労働党支持を打ち出してくれていて、すべての選挙区で労働党からの候補を立てることができた。今回の選挙は絶対に勝つつもりでいる。有権者登録を済ませていない人に登録をしてもらい、特に若いひとたちに投票をしてもらわなきゃならない。今週中には政策方針が発表されるけど、先ほども言ったように、住宅、学校、仕事、すべての国民に与えられるべき機会、社会における文化的自由といった、誰もが直接影響を受ける事柄について具体的な政策を打ち出すよ」

9. コービンがグライム・アーティストのような言葉さばきを見せていた。
JME:(2016年の映像で)個人攻撃があったけど、あれはヒドかった。 たしか、「わたしの母がここにいたら、"靴紐をちゃんと結びなさい!"ってお前に言ってるだろう」だかなんだか......子どもの口喧嘩みたいだった。
コービン:子どもじみていただろう? あれは、キャメロン(元首相)の母親からわたしへの"助言"だったらしいんだけどね。それを聞いて、「わたしの母がここにいたら、きっとあなたに"自分が信じることを貫き通して、国民の公共医療サービス制度を守りなさい"と言うよ」と返したんだ。わたしの母はそういうひとだ。

10. 話は5月22日が締切となる有権者登録の話に戻った。
「今日知りたかったのは、俺のような─般国民が政治にどんな変化を期待できるのか、ということだった。コービンは公共医療サービスと教育、重要な事柄についてきちんと明言していた。その前に俺たちがすべきなのは有権者登録をすること。それが何より大切なこと」

To vote in the General Election on 8 June, register by 11:59pm on 22 May here.

Credits


Text Hattie Collins
Photography Olivia Rose
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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