ストックホルムの鬼才が選曲した「眠りのプレイリスト」

ストックホルムきっての鬼才プロデューサーによる夜のサウンドトラックを聴いて、夢の冒険に出よう。

by i-D Staff
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01 September 2016, 3:47am

「自分自身が自分の音楽を真剣に考えていなかったら、誰も自分のことなんか真剣に受け取ってなんかくれない。だから自分を真剣に受け止めた方がいい」。セイラー&アイ(Sailor & I)として知られるストックホルムのプロデューサー、アレキサンダー・ショディン(Alexander Sjodin)は、自身の音楽を真剣に考えている。新たにブライトンのレコードレーベルSkint Recordsのメンバーに迎えられた(他の所属アーティストにはFatboy Slimなどがいる)セイラー&アイ。ここ数年間はレコードレーベルBlack Butterでシネマティックな楽曲「Tough Love」が話題になるなどしたものの、控えめなリリースを続けてきた。

相当量のヴィンテージ・シンセサイザーと、自然の美から得るインスピレーションをフルに使い、セイラー&アイは改めて真剣に音楽と向き合った。最近になって最新シングル「Fire On The Moon」をリリースした彼——リスナーを否が応でも恍惚状態へと導くトラックだ。「こんなトラックを作り出した彼こそ、ハイ状態から解放される時間が必要なのでは?」と私たちi-Dは考え、セイラー&アイにベッドタイム用ミックスを作ってもらえるよう依頼した。不可思議で素晴らしいあなたの夢を彩るサウンドトラックとして最適なこのミックスは、ひとつの大きな冒険とでもいうべき内容になっている。徐々に高まりを見せた音が突如止み、後に続くピアノから歌への導入が秀逸だ。それでは、良い夢を。

パーティ会場のみんながまだ盛り上がっているけれど、あなたは「もうみんな帰っておやすみ」と皆に告げたい。そんなときにプレイするトラックは?
フォー・テット(Four Tet)の「Angel Echoes」。

プレイが終わって、あなたは会場を後にします。その後はどこへ行くのでしょう?
状況によるかな。最近は村上春樹の小説にハマっていてね。プレイし終わったらすぐにホテルに帰って、空港へ向かうまでに少しでも本を読めるリラックスした時間を作るんだ。

忙しいツアーを終えて家に帰りました。リラックスするためにかけるトラックは?
ビル・エヴァンスの「Peace Piece」。

音楽を聴きながら寝てしまうことはありますか?あるなら、どんな曲ですか?
そんなことは滅多に起きないね。わからないな。

これまで見た夢で一番幸せだったのは?
フリーマーケットで、ミニモーグ(1971年に発売されたアナログ・シンセサイザー)を見つけた夢かな。あれは嬉しかったよ。

おやすみのキスを最後にした相手は誰でしたか?
飼っているウィペット、僕の犬だよ。

ダンスフロアで魅力的なひとと目があいました。ボックスからベッドルームへと事を運ぶためにかける音楽は?
そんなことは絶対にしないね。音楽的に僕がやっていることに対して誰がどう感じるか、それにどう反応するかといったことを、僕は考えないんだ。僕の感情が音楽で高まっていれば、それが観客の体にそのまま訴えかけるものと信じてるから。それが僕の音楽なんだ。

眠りは、必要なときにこそ訪れてくれないものです。多忙な週末を終えて、確実に良い眠りをもたらしてくれるトラックは?
その日プレイした音楽や、これから作ってみたい音楽のこと——ほとんど毎晩、寝るときには音楽のことを考える。そこから夢に落ちる。気持ちのいいもんだよ。ベッドのなかで新しいアイデアを思いついて、起き上がって服を着ることもよくあるよ。

ベッドで愛するひとを腕のなかに引き寄せたくなる、そんなトラックは?
仕事やお金、環境問題、戦争、貧困——そんな現実を忘れさせてくれるような、時代を超えた名盤、例えばマイルス・デイヴィスの『Kind of Blue』や、チェット・ベイカーの「My Funny Valentine」といった名曲。

朝、自分を奮い立たせるときにかける曲は?
嫌いな音楽かな。好きな音楽をかけると、ベッドから出れないから。

あなたを最もリラックスさせてくれるトラックは?
フィル・フランスの『The Swimmer』。

この曲を聴いている時に何をするのが好きですか?
目をつむって、音に集中する。シンプルだけど、すごい体験ができるよ。

次の文章を完成させてください。「___のとき、音楽はその魅力を増す」
「恋をしているとき」

Sailor & Iの 「Fire On The Moon」はこちらで購入可能。 

Credits


Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.