ひとを愛するということ——ライアン・マッギンレー

そこにあるのは、愛なのだ。歌も小説もペインティングもメールも、すべては表現せずにいられない、やむにやまれぬ愛の衝動から生まれるものなのだ。愛はひとを変える——ひとは愛し愛されることで、本人には想像もつかなかった自分を発見する。愛は奇妙でもあり、普遍的なものでもある。ひとに愛され、ひとを愛することほど素晴らしいものはない。ライアン・マッギンレーが恋人マークと恋に落ちて、早1年が経つ。その1年の軌跡が、ここにある。

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13 juli 2016, 10:26am

「マークに出会ったのは去年の春、ニューヨークでのことだった。桜の木の下で恋に落ちた。あれから1年——今ではマンハッタンのチャイナタウンで一緒に暮らし、マークと僕は、お互いの世界を、人生を、ともに生きている。帰宅するとマークがヴィオラ・ダ・ガンバという楽器でバロック音楽の練習をしていたりして、そんなとき、僕はとても幸せな気持ちになるんだ。写真は、ほぼ全てiPhoneで撮影してるよ。今年はいろんなところに行った。スペイン、イタリア、マイアミ、東京、それからマークの地元サンフランシスコには何度も行った。マークは、アートも音楽も建築も、バロック時代のものなら何にでも詳しくて、絵画に関しては、どんな作品でも その背景にある宗教や神話について話してくれる。マークは、この世界で1番優しいひと。誰とでも仲良くできて、誰もがマークの優しさに顔をほころばせる。マークはドレスアップするのが好きで、ひとのファッションにもうるさい。マークはタピオカドリンクが好きで、1日に3杯も飲むんだ」

Credits


Text Jack Sunnucks
Photography Ryan McGinley
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.