劇作家・山田由梨「文化の価値を真に理解している政治家を選ぶこと」【離れても連帯Q&A】

未曾有の文化打撃は新型コロナウイルス(COVID-19)によるものか、それとも政策の失敗か。劇団「贅沢貧乏」主宰/俳優の山田由梨による、未来を見据えた"応援"の提案。〈離れても連帯〉シリーズ第13弾。

by Sogo Hiraiwa and Yuri Yamada
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18 April 2020, 7:00am

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大によって、日本ではいま、多くの文化施設が休業を強いられ、感染防止対策として、あるいは政府による“自粛の要請”によって。また「ステイ・ホーム」や「ソーシャル・ディスタンシング(距離をとること)」が求められ、人と人とのコミュニケーションはいまだかつてなく制限されています。

こうした中でわたしたちには何ができるのでしょうか。文化を維持するために、好きな人や場所を守るためには何が? 離ればなれであっても連帯するには? この"非日常"を忘れないためには? さまざまなジャンルの第一線で活躍している方々にアンケートを実施し、そのヒントを探ります。

今回は、劇作家・演出家・俳優/贅沢貧乏 主宰の山田由梨が登場。

離れても連帯, KEEP-DISTANCE-IN-SOLODARITY

──新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、今あなたが属している業界はどんな打撃を受けていますか? 応援・支援するにはわたしたちに何ができるでしょう?

山田:演劇業界では、2月末から現在にかけて公演を予定していた劇団・劇場の多くが公演の中止を余儀なくされており、大きな打撃を受けています。小さな公演でも数百万、大きな公演だと数千万、商業演劇など規模の大きい公演は億単位にもおよぶ損失があります。若手の劇団では数十万という借金を負うだけで次の公演をすることが難しくなり、もしかしたら演劇から離れざるを得ない人も出てくるかもしれません。

わたしたちにできることは、選挙に行くこと。文化を利益のために利用するのではなく、文化の価値を本当の意味で理解している政治家を選ぶこと。そして、自分たちの利益よりも、国民の健康と安全、文化を享受することも含めた最低限度の生活を必ず保証してくれる政府を選ぶことです。選挙に行こう、絶対。

──自宅待機以降に新しく始めたこと、もしくはポジティブな影響・変化がありますか?

山田:これは以前からしていたことですが、DIYをしました。食器棚を自分で作っていたのだけど、それを増設したり。時間がないとできないことだから。あとは、シソやパクチーなどのハーブを育てています。

──今の気持ち・気分を音楽で表すとしたら?

山田:奥田民生「愛のために」

──自宅隔離中の人に試してほしい、オススメの行動やコンテンツを教えてください。

山田:アップリンクが選ぶ映画は他では観られないものが多いので、おすすめです! 応援する意味でも、アップリンクの配信をぜひ観てほしいです! あと、今は演劇の配信もたくさんしているので、この機会によければ観てみてください。でも演劇は生で観るのが一番なので、コロナが終わったらぜひ劇場に来てください。

──コロナ禍で人間の「良い面」も「悪い面」も浮き彫りになりました。あなたが見聞きしたなかで、忘れたくないと思う、印象的な出来事やエピソードがあれば教えてください。

山田:和牛商品券の配布検討や、マスク2枚、安倍晋三による星野源との最悪な"コラボ"動画など、国民のトラウマという感じで忘れられない気がするけど、この怒りと屈辱は忘れないでいたい。

──コロナ禍が落ち着いた後、日本の社会にはどう変わっていってほしいですか?

山田:投票率が爆上がりしている日本社会!

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