DIORがサマー 2022メンズ コレクションのショー映像を公開

DIORのメンズ アーティスティック ディレクターであるキム・ジョーンズによるサマー 2022メンズ コレクションのショー映像が公開。アーティストのトラヴィス・スコットとのコラボレーションとなるフルコレクション。

by Kazuki Chito
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29 June 2021, 4:45am

DIORのメンズ アーティスティック ディレクターであるキム・ジョーンズはサマー 2022メンズ コレクションでアーティストのトラヴィス・スコットとのコラボレーションを発表し、同コレクションのショー映像を6月25日に公式ウェブサイトやSNS等を通して公開した。

DIOR史上初の1人のミュージシャンと製作するフルコレクションのショーの舞台はテキサス。1947年にクリスチャン・ディオールは、自身のデビューコレクションを携えてアメリカに渡り、最初に立ち寄った場所のひとつがテキサスであり、グランドキャニオンと広大な砂漠が、いつまでも消えない印象を彼の心に刻んだという。同じく忘れられない印象として彼に残ったのは、アメリカの気風とスピリットだ。彼はそれについて「人生と自信に対する熱意」と言葉に残している。

そんなテキサスから強くインスパイアされたDIORサマー 2022メンズ コレクションは、投げ縄でとらえるがごとく、同ブランドのレガシーに焦点を当て、テキサス生まれのラッパー兼シンガーソングライターで、レコードプロデューサーでもあるトラヴィス・スコットとのコラボレーションに辿り着いた。本コレクションは、トラヴィス・スコットのレコードレーベル「カクタス ジャック」にちなみ「カクタス ジャック ディオール」と名付けられた。

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2人の友人、2つの文化、2つの時代の対話から生まれた今回のコレクションは、先駆的でモダンなミュージシャンのアイデンティティと、パリを代表するクチュールメゾンのヘリテージの探究である。つながりを育み、絆を見出すかのように、ショーの会場はクリスチャン・ディオールの幼少期を想起させるバラ園からスコットが生まれ育ったヒューストンのサボテンの庭園へと進化している。

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クリスチャン・ディオールが感銘を受けたグランドキャニオンと広大な砂漠は、モーブ、カフェ、ピスタチオ、ペールブルーなど、日に焼けたようなカラーパレットに反映され、オートクチュールを彩る。また、DIORのアイコニックな柄でもある「トワル ドゥ ジュイ」はシネ織の「トワル ドゥ カクタス」となって砂漠の風景が描写され、オリジナルのモチーフは、スーツを飾る刺繍として再解釈されている。

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また、キム・ジョーンズは今回のコレクションで初めて、ディオール ファイン ジュエリーのアーティスティック ディレクターであるヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌとのコラボレーションによるファイン ジュエリーを発表した。ショーのために特別に制作された「カクタス ネックレス」は、プレシャスストーンをまとう。

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DIOR的視点から為されたアメリカの探求はファインアートにも及び、今回のショーのために、アメリカの著名なコンテンポラリーアーティストであるジョージ・コンドとのコラボレーションも行われた。アメリカンポップの感性とヨーロッパの名画が対話しているかのようなコンドの作品は、見事なまでにコレクションのテーマを引き立てている。コンドは本コレクションのために、ハンドペイントシャツのコレクションを制作し、その作品は、ショー後にオークションにかけられ、その収益は次世代のクリエイティブな才能をサポートするための奨学金に充てられるという。

DIORの伝統に組み込まれるモダンなミュージシャンのアイデンティティ、そしてそこに存在する共通項としてのテキサスというキーワードはキム・ジョーンズにより巧みに表現、再解釈され新たなDIORの側面を見せている。そんな魅力的なDIORサマー 2022メンズ コレクションは引き続き、公式ウェブサイトやSNSなどで閲覧できるので是非チェックしてみて欲しい。