カニエ・ウェストのニューアルバム『DONDA』についてわかっていること
ファンが待望の新作を聴けるのは、いったいいつになるのだろう……?

Image via Getty
カニエ・ウェストの10thアルバム『DONDA』(彼の亡き母親にちなんで名付けられた)は、本来ならもうとっくに公開されているはずだった。
昨年リリースがキャンセルされたまま、今年7月半ばにレーベルからアナウンスがあるまで、ずっと謎に包まれたままだった本作。2019年のゴスペル・アルバム『Jesus Is King』に続くこの『DONDA』は、まだ公開前で実際のアルバムは手元に届いていないが、公式発表からリリースまでのあいだに、さまざまな情報が明らかになっている。
(願わくば)近いうちにリリースされることを期待して、視聴イベントからサプライズゲストまで、カニエの最新作についてわかっていることをまとめた。
リリース日はいつ?
もともとカニエのレーベル〈Def Jam Recordings〉のプレスリリースで発表されていた予定日は7月23日(金)だった。先日公開された、米国人陸上選手シャカリ・リチャードソンを起用したBeatsのCMには、本作に収録予定の新曲「No Child Left Behind」がフィーチャーされていた。
しかし、一部の人びとの不安が的中し、金曜日がやって来ても、ストリーミングサービスに『DONDA』が現れることはなかった。それ以降、いつリリースされるかは誰にもわかっていない。
カニエの過去のアルバムは、ほとんどがアトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムの視聴イベントで公開されたこともあり、彼はまだ土壇場の作業中なのではないかと予想する声も多い(なお、イベントの様子はその後Apple Musicで公開された)。
ウェブメディア〈TMZ〉によると、カニエと彼のチームは7月末、スタジアムにショップをつくり、レコーディングスタジオを設置して、そこでアルバムの「最終仕上げ」を行なっていたという。
誰がフィーチャーされている?
7月23日のイベントで、カニエは『DONDA』から数曲のトラックを公開したが、それが本当にアルバムに収録されるかは不明だ。それよりも前にアルバムのトラックリストの一部も公開されているが、そのリストが今も有効かはわからない。
今のところ最大のニュースは、アルバムの最後に収録されるという曲で、カニエが長年にわたるコラボレーターのジェイ・Zと再びタッグを組んだということだ。ジェイ・Zのゲスト参加は、カニエとともに参加したドレイクの「Pop Style」(2016)以来となる。ふたりは2011年にコラボアルバム『Watch The Throne』をリリースしたが、新曲にはジェイ・Zが本作について言及するパートもあった。
その他にイベントで公開された楽曲には、ロディ・リッチ、カニエのかつての弟子のトラヴィス・スコット、プレイボーイ・カーティらがゲスト参加している。
これからどうなるの?
今のところは、とにかく待つしかない。Def Jam RecordingsもG.O.O.D Musicも、そしてカニエ自身も、アルバムの遅れについては特にコメントしていない。
ちなみに当初7月23日とされていたリリース日はその後2度延期され、視聴イベントも第3回目の開催が予定されているという。
前にもこんなことはあった?
同じようなことは何度もあった。彼のファンならご存知のとおり、たとえリリース日が発表されていたとしても、私たちは待って、待って、さらにもう少し待たなければならないのが常だ。
そもそも『DONDA』自体は2020年にリリースされる予定だったが、結局は実現しなかった。前作の『Jesus Is King』は実際のリリースまでにスケジュールが2度延期され、2016年の『The Life of Pablo』(当初のタイトルは『SWISH』)も本来ならば2015年にリリース予定だった。
さらに、カニエは2013年のアルバム『Yeezus』 のリリースの15日前に、プロデューサーのリック・ルービンの元に音源を持ち込み、ミニマルなアプローチに沿うべく、アルバムのプロダクション全体の要素を削ぎ落とし、数曲のトラックを最初から作り直した、という有名なエピソードもある。
Follow i-D on Instagram
- Tagged:
- Music
- kanye west