複数の機能を兼ね備えたハイブリッドな5 MONCLER CRAIG GREENの魅力とは:クレイグ・グリーン interview

MONCLER GENIUSで6シーズン目を迎えた5 MONCLER CRAIG GREENが3月10日に最新コレクションの発売を開始した。MONCLERの“冒険心と生活にそった衣服”という概念にフィットするフォルム、ディテール、テクスチャーをデザインに落とし込み、類を見ないコレクションを世に送り出すデザイナー、クレイグ・グリーン。今回、彼とMONCLER GENIUSの取り組みについて話を訊いた。

by Kaeko Shabana
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24 March 2022, 2:06am

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5 MONCLER CRAIG GREEN

巨大さと、これまで目にしたことのないようなフォルム。服という概念を超えたその佇まいからは、ある種の畏怖を感じ取ることができる。MONCLERとデザイナーのクレイグ・グリーンが手がけるプロジェクト、5 MONCLER CRAIG GREENは、毎シーズン、ファッション界に驚きをもたらしてきた。ほかのファッションデザイナーとは一線を画す才能を持つグリーンは、イギリスの名門、セントラル・セント・マーチンズのMAコースを卒業後、自身の名を冠したメンズウェアのブランドを立ち上げた。デビュー当時から異彩を放っていた彼のデザインプリンシパルは、“機能的な衣服における美と謙虚さ”なのだ。

MONCLER GENIUSが発足した2018年の1シーズン目から、MONCLERを象徴するリップストップナイロンやウォッシュドコットンを用いて、彫刻やアートピースのような大きなシルエットのルックや、複数の機能性を兼ね備えたワードローブを発表。今回で6シーズン目を迎えた5 MONCLER CRAIG GREENのコレクションは、鮮やかな色とアースカラーのカラーパレットに、舞台装置のように巨大なフォルム、流線型のMONCLER のロゴを膨らませた抽象的なグラフィックが特徴。ウェアラブルなパーカー、キルティングのユーティリティジャケット、Tシャツなど機能的でグリーンの真骨頂といえる、日常に寄り添ったアイテムも登場している。日常を逸脱した大胆なデザインと、機能的で実用性に富んだワードローブ。

このように5 MONCLER CRAIG GREENで両極端とも言えるデザインを展開するグリーンは、どのようにこのプロジェクトに取り組んできたのだろうか。

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5 MONCLER CRAIG GREEN

──MONCLERとの協業について教えてください。

僕たちは、どのように物事を進めるのかというプロセスや、衣服の実用性に関心がある。MONCLER の素晴らしい歴史とヘリテージを取り入れ、再解釈することを積極的に行なっている。また、洋服作りへの新しいアプローチやアイディアの探究にも注力しているよ。伝統と実験が混在しているからこそ、ともに新しいアイディアを生み出し創造することができるんだ。

──コレクションのデザインはどのようにスタートするのでしょうか。

さまざまな場所やリファレンスから、インスピレーションを得ている。各プロジェクトやコレクションは、過去に行った内容とはまったく異なることをリサーチするようにしているんだ。ストーリーを伝えると同時に、エモーショナルな側面を表現することが重要だとつねに考えている。

──自身のブランドとMONCLERでのデザインの違いを教えてください。

MONCLERでは、ブランドのスポーツヘリテージやシグネチャー素材、技術に基づいてデザインし、自分のブランドでは、さまざまな素材の可能性を追求している。僕はつねに、制限や特定の枠組みの中でデザインすることで得られる集中力を楽しんできたんだ。これこそが真のイノベーションが起こる場所だと信じている。

──あなたが手がけるコレクションにはさまざまな要素が含まれています。その中でとくに重要だと考えるものはなんでしょうか?

自分のデザインで彫刻的要素に重きを置いているように、ストーリーを伝えたり、究極のかたちでアイディアを表現することが大切。それと同時に、親しみやすい服を作ることも重要だと考えている。コレクションを手がけるときは、ファンタジーとリアリティのバランスを取ることをいつも心掛けているよ。

──若いデザイナーに向けてアドバイスをお願いします。

セントラル・セント・マーチンズの修士課程に在籍していたとき、ルイーズ・ウィルソン教授からもらった最高のアドバイスがある。「自らが創造している時に恐れたりや不安になることは、それが新しいことに取り組んでいる証明であり、ポジティブなことだ」。

モンクレール ジャパン
tel: 0120-977-747


CREDIT

Interview & text kaeko shabana

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