日本と韓国から発信されるアップカミングなデザイナーを特集

日本と韓国からインターナショナルに向けて発信されるデザイナーをピックアップ。母親の野暮ったいセーターを、自身のファッションブランドにまで昇華させた話から、ニコラ・ゲスキエール時代のバレンシアガでのインターンシップをきっかけにブランドを始めた話まで、個性豊かな話を最新のコレクションをファッションシュートともに紹介します。

by Kazumi Asamura Hayashi
|
21 July 2022, 3:00am

i-D0007-Edit-Edit.jpg
YAMATO WEARS DRESS TOMO KOIZUMI. T-SHIRT STYLIST OWN.

TOMO KOIZUMI

ファッションスタイリストのケイティ・グランドよりDMが届いたのをきっかけに、マークジェイコブスがサポートしたNYでコレクションを発表。それをきっかけに世界からの認知度が高まった。特徴的なワッフルの色使いは多くの人を魅了し、2020東京オリンピックのオープニングセレモニーではMISIAがTOMO KOIZUMIのドレスをまとい国歌斉唱した。開催が疑問視され続けながら行われたオリンピックだったが、小泉のドレスには特別な登場感があった。それを着て出てきた瞬間に現れる華々しさだ。開会式を見ながら、ファッションは難しすぎない、楽しくて気分を上げてくれるものなのだと改めて感じた瞬間だった。彼のデザイナーとしての成り立ちなどフルインタビューはこちらから。

i-D2.jpg
YAMATO AND TAKERU WEARS DRESS RYUNOSUKE OKAZAKI.
i-D0017-Edit-Edit.jpg
MOTORA SERENA WEARS DRESS RYUNOSUKE OKAZAKI.

岡﨑龍之祐

「僕のインスピレーションは、『祈り』です。元を辿れば自分のルーツである広島に対する平和への祈りです。祈りは日本古来から続く、自然と人との密接な関係の中から生まれたものです」。そう語るのは、デザイナーの岡﨑龍之祐。今年のLVMHアワードのファイナリストに選出された。惜しくも優勝は逃したが、インターナショナルな場においての経験は岡﨑にとって刺激的な経験だったようだ。東京芸術大学に進学してからファッションの道に進むまでの経緯など、彼のインスピレーションに迫ったフルインタビューはこちらから。

i-D0005-Edit-2.jpg
MOTORA SERENA WEARS DRESS kimhekim.
i-D0006-Edit-2-2.jpg
MOTORA SERENA WEARS DRESS AND BOOTS kimhekim.

キミンテ・キムヘキム

ソウルとパリでデザインを学び、バレンシアガでインターンシップの経験を積んだ経験のある、キミンテ・キムヘキム。洗練されたデザインは、チマチョゴリなどの韓服にインスピレーションを得ているという。

ウィッグ屋に立ち寄った際に見つけたヘアピースがコレクションの着想源だという2022春夏コレクションは、シックなシェイプを保ちつつ、実にユニークな発想を持った洋服作りが人々の目を奪った。2020年の春夏コレクションからは、パリ・ファッション・ウィークの公式スケジュールに参加をし、発表の場をインターナショナルに移した。フルインタビューはこちらから。

i-D0016-Edit-2.jpg
MOTORA SERENA WEARS DRESS YUSUKE WASHIMI.
i-D0005-Edit-3-75.jpg
TAMATO WEARS DRESS YUSUKE WASHIMI.

鷲見友佑 / YUSUKE WASHIMI

New Balanceとのコラボレーションや、崎山蒼志のCDジャケットのアートワークを手がけるなど、多岐に渡る活動を展開している鷲見友佑。今年、武蔵野美術大学大学院彫刻コースを修了した彼に、ものづくりをするときの一番のこだわりを聞いてみた。

「幼少期からの強い変身願望を可視化することです。これまでの多くの作品では、プラスチックの日用品を使用してきました。既製品による規則性を保たせながら、その有機的かつ無機的な造形を『身につける』という行為に、その願望が満たされる手がかりを感じてきました」とデザイナー鷲見友佑は答えてくれた。

また彼はブランドを立ち上げた経緯を次のように話してくれた。「ここ2年ほどの活動では、特に『見せ方』を模索してきました。『もの』だけでなく、それが現れる場や空間を意識した制作を行ってきました。その中で、自らがディレクションという立場を担い、チームとして多くの方々と協働することが増えていきました。その結果、ブランドのように見えてきているかもしれません」。彼のクリエーションから発せられる力に目が離せない。

i-D0012-Edit.jpg
YAMATO AND TAKERU WEARS TOPS pillings.
i-D0004-Edit-Edit-2.jpg
YAMATO AND TAKERU WEARS SHIRTS pillings.

村上亮太

イタリアのファッションコンペ、「ITS」にノミネートされたことがきっかけでRYOTAMURAKAMIというブランド名で活動をスタートしたという。デザイナー村上亮太は、趣味で編み物をしていた母親が編んだセーターに、村上がディレクションをする形でコレクションを発表していた。

「母とブランドを始めたきっかけは、小学校3年生ぐらいまで、母の手作りの野暮ったいセーターを着ていた事からです。母のセーターは独特のデザインのものが多く… 当時はクラスで馬鹿にされたり、いい思い出は全くないのですが…(笑) かっこよくないけど、どこか憎めない母のセーターを、ファッションとして認めてもらいたいという思いからブランドをスタートしました。2017年から僕一人で活動していますが、その思いは変わらずに今も活動しています」。

母親の野暮ったいセーターをコレクションとしてファッションに昇華させる。ほのぼのとした話を彼は語ってくれた。

CREDITS


Creative Director Kazumi Asamura Hayashi
Photography Adi Putra
Styling Shohei Kashima
Hair Waka Adachi
Make-up Tamayo Yamamoto
Styling assistance Taku Kato. Tsuyune Mine. Rei Otani.
Make-up assistance Sakura Nishiura
Models Motora Serena. Yamato. Takeru.
Editor Noriko Wada

Tagged:
Designer
Fashion Designer
japanese designers
ryotamurakami
tomo koizumi
KIMHĒKIM
Ryunosuke Okazaki
pillings