環境アクティビスト・小野りりあん 「コロナも危機だし、気候も危機」【離れても連帯Q&A】

環境問題に関する情報発信を行うウェブメディア「SPIRAL CLUB」立ち上げメンバーで、モデルとしても活躍する小野りりあんと考える、コロナと気候変動の関係。〈離れても連帯〉シリーズ第34弾。

by Lillian Ono
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07 May 2020, 8:00am

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大によって、日本ではいま、多くの文化施設が休業を強いられ、感染防止対策として、あるいは政府による“自粛の要請”によって。また「ステイ・ホーム」や「ソーシャル・ディスタンシング(距離をとること)」が求められ、人と人とのコミュニケーションはいまだかつてなく制限されています。

こうした中でわたしたちには何ができるのでしょうか。文化を維持するために、好きな人や場所を守るためには何が? 離ればなれであっても連帯するには? この"非日常"を忘れないためには? さまざまなジャンルの第一線で活躍している方々にアンケートを実施し、そのヒントを探ります。

今回は、モデル/環境アクティビストの小野りりあんが登場。

離れても連帯, KEEP-DISTANCE-IN-SOLODARITY

──新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、今あなたが属している業界や産業はどんな打撃を受けていますか? 応援・支援するにはわたしたちに何ができるでしょう?

小野:コロナの4ヶ月前からモデル業を休んで気候正義について学ぶ世界一周旅から帰ってきたのでファッション業界にどんなダメージがあるかイマイチ掴めていません。ほとんどの産業はそうだと思いますが、経済的打撃が大きい分、精神的打撃も大きいだろうなと想像します。

地球環境の変化(気候変動)の影響で色々なことが大きく変化する時代に入ったのかなと感じます。困難を乗り越えていけるのは「共感、共有、協力」の精神だと思うので、この気持ちに基づいて行動していけば、それが応援・支援になるはずだと思います。

──自宅待機以降に新しく始めたこと、もしくはポジティブな影響・変化がありますか?

小野:最初は焦ったりしたけれど、今は自分の生活を見直し、早寝早起き、運動、作業の合間に趣味の時間を楽しんでいます。最近は気候変動に関してやりたいことで人に会っていた分、時間に追われていましたが、今はマイペースを取り戻せた気がします。物事がズンズンすすんでいかない分、時間があったらやりたかったことがひとつずつできて、達成感があります。

──コロナのビフォー/アフターで、変化した自分の考え方や、社会への認識があれば教えてください。

小野:初めだと思うんです。お金を生み出すことで成り立っていた社会システムがこんな規模で止まったの。その中で生きるのが当たり前になっていた私たちが、今そのシステムを外から見られるようになっているんじゃないかな?と思います。より本質的なところに目を向けるチャンスだなと。地球の存在に意識的になった人も増えた気がします。コロナきっかけで、私はより一層身近な人や自然への感謝が大きくなりました。

──2020年2月の自分に伝えたい・教えてあげたいことは?

小野:計画通りにはいかないけれど、面白い日々だよ。

──今の気持ち・気分を音楽で表すとしたら?

小野:BlackBird - The Beatles。黒人の市民運動が盛んだった時代に、ポールが勇気ある黒人女性に向けてつくった歌。自分のために立ち上がることをやさしく背中を押してくれる曲。

──自宅隔離中の人に試してほしい、オススメの行動やコンテンツを教えてください。

小野:早寝早起き、運動! 好きなことを思いきりやる時間をつくる。あとは私たち唯一の家、地球の状況について学ぶ。コロナも危機だし、気候もかなり危機だから。

私も実践してることやニュース発信してますが、気候変動に詳しい科学者・江守正多さんのYouTubeをみるのもいいし、環境活動家の谷口タカヒサさんも活発に発信しています。気候ムーブメントを実践したい場合、若者を中心に全国で活動しているFridays for futureをフォローして、彼女たちがやってるオンライン講座に参加することもオススメです。現状を知ると焦る話だけれど、一歩勇気を出して行動はじめる。すると希望ある未来が見えてきて楽しいですよ。

──コロナ禍で人間の「良い面」も「悪い面」も浮き彫りになりました。あなたが見聞きしたなかで、忘れたくないと思う、印象的な出来事やエピソードがあれば教えてください。

小野:大気汚染で死んでる人が年間800万人(日本は4万人弱)いるなか、ロックダウンで空気が綺麗になり、中国では最大7万人の死者を減らせる見込みというニュースをみたこと。医療関係で働いている人たちの頑張りや感染高齢夫婦の愛など、人が人を大切に思って行動している姿。残念なニュースも多いけれど、覚えておきたいのはやっぱり良い面です。

──コロナ禍が落ち着いた後、日本の社会にはどう変わっていってほしいですか?

小野:環境ムーブメントを大きくしたい。 政治に関心もつ人が増えてほしい。ピンチは最高のチャンスでもある。このチャンスをつかむ仲間を増やしたい。

Instagram @_lillianono_

離れても連帯

Special Thank Kisshomaru Shimamura

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