ウェス・アンダーソンの劇中ファッショニスタ9選

趣味の良さが極まるウェス・アンダーソンの作品には、オシャレなルックも数知れず。そのなかから、i-D的べスト・オブ・ベストを選んでみました。

by Tish Weinstock; translated by Ai Nakayama
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12 februari 2019, 3:15am

奇妙で、カラフルで、すてきなウェス・アンダーソン作品。大量の香水をふりまくロビーボーイたちがホテルを牛耳り、船乗りたちが人喰いザメを狙い海へ繰り出す世界。忘れてはならないのは、そのファッション。ヘッドバンド、頭に巻いた包帯、ピーターパンカラー、手描きのヒゲ…。ウェスと彼のチームは、数々のアイコニックなルックで銀幕を彩ってきた。ウェス・アンダーソンの世界に登場した、i-Dお気に入りのファッショニスタをご紹介。

1. チャス、リッチー、マーゴのテネンバウム3きょうだい(『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』)
〈ふたりなら仲間、3人なら仲間割れ〉ということわざがあるけれど、たとえ仲間割れをしていようと、テネンバウム3きょうだいの装いは完璧。マーゴの黒いアイライナーとヘアピン、チャスの全身adidas、リッチーと切っても切り離せないヘッドバンドとサングラス。テネンバウム・トリオのスタイルは唯一無二。

2. スティーヴ・ズィスー(『ライフ・アクアティック』)
赤いビーニー、乗組員用の半袖シャツ&パンツ、カスタマイズしたadidasのスニーカー。これ以上にオシャレなスタイルなんてありえない。しかも、乗組員全員が同じ格好。『ライフ・アクアティック』におけるスティーヴ・ズィスーは、おそろコーデの歴史に名を刻んでいる。親友を喰ったサメの捜索&復讐に臨むには、完璧なコーディネート。

3. マックス・フィッシャー(『天才マックスの世界』)
〈ギーク・シック〉、すなわちオタク風ファッションはもはや定番。代表的なのは『ゴーストワールド』のイーニド、『シーズ・オール・ザット』のレイニー、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のバーバラだけど、元祖は『天才マックスの世界』のマックス。彼のようになりたければ以下を着用のこと:保護メガネ、深いグリーンのベルベットスーツ。マスタードイエローのシャツと同系色の蝶ネクタイ、赤いベレー帽、ネイビーのブレザー、そして忘れてはいけないのが歯の矯正器具。

4. スージー・ビショップ(『ムーンライズ・キングダム』)
問題児に対処するのは大変だ。スージー・ビショップのように、わんぱくで冒険を好む傾向にある子どもであればなおさら。スージーといえばブルーのアイシャドウ、ピーターパンカラー、双眼鏡、ハイソックス、そしてピンクのワンピース。純真そのものといった顔をしてるけど、見た目に騙されちゃダメ。

5. ゼロ(『グランド・ブダペスト・ホテル』)
我らがプリンスが〈雨の色〉と称した紫は、『グランド・ブダペスト・ホテル』において重要な役割を担っている。たっぷりと香水を振りまくロビーボーイ、ゼロの装いは、紫のズボンとセットの上着にベルボーイハット。口元にヒゲを描き足せば、準備オーケー。超イケてる!

6. ナタリー・ポートマン(『ホテル・シュヴァリエ』)
バターカップ、レモン、アンバー、亜麻色…。色の名称は何であれ、ナタリー・ポートマンが『ホテル・シュヴァリエ』で着用しているこのイエローのドレスガウンは、〈史上最高にオシャレな昼も着れる寝間着〉(あるいは〈夜も着れる部屋着〉?)として後世まで語り継がれるだろう。ナタリーのピクシーカットもすばらしいのひとこと。

7. フランシス(『ダージリン急行』)
まず訊かせてほしい。頭どうした? ギーク・シックならぬ〈ケガ人シック〉で、ヘッドバンドの代わりに頭に包帯を巻いたフランシスは、ウェス・ワールドのすてきな住人たちとは違い、ファッション的な意味ではかわいそうな役割を押し付けられている。それでもフランシスの装いはクール。いかんせん、Louis Vuittonの旅行カバンを持ち、見事に仕立てられたスーツを着ているんだから。むしろ頭の包帯が、キャラクターに味を加えている。最高。

8. ディグナン(『アンソニーのハッピー・モーテル』)
バズカット(でも彼は軍隊に入っているわけじゃなく、ただ短髪が好きなだけ)、上まできちんと留めたポロシャツ、そしてブラウン、ホワイト、イエロー、ベージュのニュートラルな色合い。犯罪の首謀者であるディグナンはファッションアイコンからはほど遠い。でも、これがアラスデア・マクレランが撮影した広告キャンペーンのモデルだ、っていわれたら、納得できてしまうのはなぜ…?

9. フォクシー(『ファンタスティック Mr.FOX』)
マスタードイエローのコーデュロイスーツ、キツネの毛皮、ウイスキー。こんなの嫌いになれるはずがない!

Credits


Text Tish Weinstock

This article originally appeared on i-D US.