現代の若者のために:Versus Versace 2018SSコレクション

「やることすべてに自分を表現したいという、勇気ある人のためのブランド」

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26 september 2017, 5:48am

「Versus Versaceはこれまで一貫して、若者と彼らの果敢な抵抗の姿勢、そしてなにより楽しさをテーマにしてきた」と、ドナテッラ・ヴェルサーチはセントラル・セント・マーティンズ校内で行なわれたVersus Versace 2018年春夏コレクションのプレビュー・イベントで、数人のエディターに向けて説明した。ショー本番を翌日に控えた彼女は、「学生がたくさんいるこの環境でコレクションを作り上げるのはとても刺激的な体験だった」とも話した。未来を担う才能たちに囲まれてVersusのショーを作り上げたドナテッラだが、この日は同校でのジャンニ・ヴェルサーチ奨学金制度の導入も発表した。この奨学金制度は、2017年からファッション専攻の学生を対象に、全面的な財政支援をほどこしていくというもの。

「セントラル・セント・マーティンズ(CSM)は、世界で活躍する才能豊かなデザイナーを多く輩出してきました。これまで、多くの卒業生がわたしのもとで働いてくれています。私はいつも若い才能に耳を傾け、彼らへの支援が重要だと考えていました。兄ジャンニの死去から20年となる今、彼の人生を讃えるのにCSM奨学金制度ほど最適な手段はないと考えたのです。彼は天才的なデザイナーでした——兄を偲び、未来のクリエイターたちを育てることに貢献できれば幸いです」

そんなドナテッラが手がけた2018年春夏コレクションは、90年代ニューヨークのエッセンスを讃えながら、それを現代的に落とし込んでいた。「現代の若者は個性を表現し、それを認めてもらいたいと思っています。そこでわたしたちがすべきことは、若者たちが自分らしくあれる、楽しいストリートウェアを作ることです」

このテーマはVersusのアーカイブ服から生まれたもの。新しいブランドだと思われがちだが、Versus は1989年に立ち上げられたブランドだ。Versusのかつてのコレクションピースに現代的なひねりを加えた今季のコレクション——クラシックなアイテムが讃えられながら、革新されていた。「完璧は古臭い。だからすべてを分解し、新たに組み立て直しました」とドナテッラは説明した。

フリンジがついたアクセサリーやメタルのメッシュドレス、スタッズのついたカウボーイ・ベスト、そしてV字のシェブロンカット・テーラリングまで、そこには強い主張があった。「Versusは個人性と勇敢さ、そして歓びをテーマに掲げています。やることすべてに自分を表現したいという、勇気ある人のためのブランドなのです」と、ドナテッラは笑顔で付け加えた。ジャンニの精神と、未来の才能を支援するすべての人々よ、永遠なれ!