『前衛芸術家として宇宙の果てまでも戦いたい』:草間彌生美術館が開館

日本が世界に誇る芸術家・草間彌生。その作品を網羅した美術館が10月1日にオープン。

by Kazumi Asamura Hayashi; photos by Chikashi Suzuki
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27 September 2017, 1:30pm

日本を代表する前衛芸術家として多くの賞賛を集めながら、これまで世界各国で個展を行ってきた草間彌生。「私は人生のおしまいまで、これからも戦い続けていく所存です。あなたたちの志によって、私を鼓舞していただきたい。その強い願いをあなたたちに伝えたいと思いこの美術館を建てました」と熱い思いをオープニングセレモニーで語ったままに、草間彌生美術館がついに開館となった。その記念すべき第一回目の企画として『創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき』展が10月1日より開催される。5階建のビルディング展示スペースには、未公開作品を含めて自らが選出した作品の数々が展示されている。

美術館の中では2階以降を使って、限りない草間彌生の宇宙が拡がっている。2階の展示スペースに埋め尽くされているのは『愛はとこしえ』シリーズ。モノクロームで製作されたシルクスクリーンの50点の連作のうち、27点が展示されている。3階には『わが永遠の魂』シリーズが並び、カラーの作品に包まれる。2009年に着手し、現在も書き続けられている大型の絵画連作だ。そして、4階には草間ファンならおなじみ、自ら「かぼちゃは私のすべてである」と語る彼女の最愛の"かぼちゃ"を無限に見ることができる。『無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく』という、本展のために制作された最新のミラールームだ。5階の屋上には、新作の立体作品『Starry pumpkin』が鎮座する。まさに草間彌生づくし、往年のファンから最近知った人まで訪れた者の心を鷲掴みにするようなボリュームとなっている。

今回の開館記念に際し、i-D世代のこれから新しい時代を創ってゆく若者たちへのメッセージを語ってもらった。

「前衛芸術家・草間彌生です。

私は、毎日朝から晩まで絵を描くことで、自分の人生とはどのようなものであるのかを模索しています。

現在の若い人々に伝えたいことは、社会平和と愛のために、皆さんが心を合わせて戦い、これからの幸福な世界を創っていってほしいということです。

私はいままで描いてきた作品を、これからも皆さんに見てもらいたいという夢が叶い、この美術館を建てることができました。

皆さん、これからの人生に大きな希望を持って、社会のために尽くすという希望をどうか絶対に捨てないでください。

生命の続く限り、心を大きく持って、社会のために尽くすことを忘れないでください。

それは、私自身たっての希望でもあります」

草間彌生美術館開館記念展

創造は孤高の営草間彌生美術館開館記念展創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき最新絵画シリーズ《わが永遠の魂》を中心に構成する草間彌生美術館こけら落とし展。《わが永遠の魂》16点の他、同シリーズの先駆けとなるモノクロドローイングのシリーズ《愛はとこしえ》、当館開館のために制作された最新インスタレーション作品や新作のかぼちゃ立体作品を屋上に展示、草間彌生の近作をご紹介いたします。

会期:2017年10月1日(日)-2018年2月25日(日)
開館日:木・金・土・日曜日および国民の祝日

休館日:月・火・水曜日開館時間:11:00 - 17:00

観覧料:一般 1,000円(税込) 小中高生 600円(税込)

未就学児は無料。団体割引の設定はございません。

入場時間①11 : 00-12:30(11:30までに入場)②12 : 30-14:00(13:00までに入場)③14 : 00-15:30(14:30までに入場)④15 : 30-17:00(16:00までに入場)

草間彌生美術館は、安全で快適に展示を楽しんでいただくために、日時指定の予約・定員制、各回90分/定員50名の入れ替え制となっております。毎月1日10:00(日本時間)に翌々月分のチケット販売を開始いたします。ご購入後の日時変更、払い戻しはできません。チケットはこちらよりご購入いただくことができます

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