1年かけて、ひとりで制作したJUBEEのソロアルバム『TIME GOES BY』

CREATIVE DRUG STOREのJUBEEがファーストソロアルバムとなる『TIME GOES BY』をリリースした。そんな彼が育った街、池上にて初となるソロインタビューを行った。

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04 April 2017, 2:50am

THE OTOGIBANASHI'SのBIMの声掛けにより集まった、二子玉川を拠点としているヒップホップクルー、CREATIVE DRUG STORE。そのクルーから、2015年2月にJUBEEと名乗るラッパーのMV「FRESH」が公開された。そのJUBEEが、今年の1月14日に原宿<TOXGO>で行われた「Creative Room Vol.3」にて、初のソロアルバム『TIME GOES BY』をリリース。JUBEEとは何者なのか、CREATIVE DRUG STOREに加入するキッカケ、ソロアルバムについてのエピソードなどを訊いた。

幼少の頃はどんな音楽を聴いて育ったのですか?
僕の父親が音楽好きで、家にマイケル・ジャクソンや、ジェームス・ブラウンのレコードがたくさんあり、週末に家族と出掛けるときには、必ず音楽をかけてくれました。3、4歳くらいから、自然と音楽を聴いていたので、ジャンルを問わず音楽が好きでした。それで小3のときに、TVのCMでかかっていたDragon Ashの「Life goes on」を聴いて衝撃を受け、父親にねだって買ってもらいました。それが初めて買ってもらったCDで、その頃から『Ollie』や『Samurai』『WARP』などのファッション誌を立ち読みするようになりました。それでヒップホップという言葉を知るようになりました。当時はAPEがとても流行っていたんですけど、小学生では買えなかったので、雑誌を読んでいるだけでした。

ヒップホップに興味を持ったのは、いつですか?
小5のとき、父親にヒップホップを聴きたいと言ったら、「じゃあ、エミネム聴けよ」と言われて。父親に車で地元のゲオまで連れていってもらい、エミネムの『The Slim Shady LP』を借りました。その帰りの車でCDをかけてもらい、2曲目の「My Name Is」を聴き、「これだ!」と思ったのが最初です。そこから興味を持ち、エミネムのホームページを見たら、Dr.Dreや50 Centとの関係図が出てきて、それに出てきたアーティストはチェックしました。地元に狭いTSUTAYAがあり、そこの小さいヒップホップコーナーから、ジャケで選んで借りたりして、かなりディグりましたね。 当時、置いてあったCDはぜんぶ聴いたと思います。

ラップを始めたキッカケをおしえてください。
最初はDJ志望でした。小6のときに見たKICK THE CAN CREW のMVでターンテーブルを見て、スクラッチ楽しそうと思ったのがキッカケで。中3の終わりにDJをやりたいと親に相談して、お金を借り、ターンテーブルを一式揃えました。DJやり始めたのは良いものの、ピッチ合わせはなんだろうとか思っているうちに面倒くさくなってしまい、家に置いてあるだけになってしまいましたね(笑)。その頃、学校や地元にヒップホップやファッションに興味ある友達がいなくて、mixiのコミュニティを通じて中野の方に住んでいる同い年のヒップホップ好きの人と友達になりました。その友達はラップしていて、「お前もラップやれば?」と言われ、DJがつまらなくて歌いたいと思っていたので、ラップを始めました。その友達とグループを組み、高1から高3くらいまでやっていました。 ライブは3回くらいしかやったことがなかったですが。

それ以降はどのような活動をしていたのですか?
その友達とは疎遠になってしまい、ひとりで活動していました。誰かとグループを組んで、ラップしたいと思っていたけれど、周りにやっている人がいなかったので。2014年に「in305」というEPを制作したのですが、それはiPhoneのアプリでビートを作り、レコーディングしました。DJをやめてしまうくらい、面倒くさがりでしたので、iPhoneならできるかなと(笑)。この前、そのEPを期間限定でCREATIVE DRUG STOREのSoundCloudにアップしていました。

CDS(CREATIVE DRUG STORE)に入った経緯をおしえてください。
中1のとき、後ろの席に座っている空手を習っていた友達に「空手教室に、お前の好きそうなやついるから紹介してやるよ」と言われて、紹介してもらったのがBIMでした。そのときは、BIMとmixiで繋がっただけで、会ったことがなかったのですが、2012年頃に渋谷のクラブで初めて会い、BIMは、CDSのビートメイカーのVaVaくんといました。BIMが「in305」を聴いてくれてたみたいで、かっこいいと思ってくれて、CDSに誘ってもらいました。それが忘れもしない、2015年の1月6日です。

CDSのメンバーとはすぐに馴染めましたか?
入ったばかりのときは、CDSのオフィスにあまり行っていなくて、メンバーだけど、なにもしてないやつみたいな感じでしたね。THE OTOGIBANASHI'S の2枚目のアルバム「BUSINESS CLASS」を制作しているときは、オフィスに行くようになり、BIMが「これ、どうすればいいと思う?」と曲の展開を相談してくれて、僕も意見を言うようになっていました。初めて、オトギのステージに立ったのは川崎のイベントで「JUBEE、見た目がイカついから立ってよ」と言われて出ました(笑)。そのときはマイクを持つことなく、立って踊っているだけでしたけど(笑)

ソロアルバム『TIME GOES BY』を作った経緯について、教えてください。
いままでオトギのライヴで1曲歌うだけで楽しいけど、なにか物足りないなと思っていて、ライブもやりたかったし、ずっとオトギとCDSのことを考えていたので、オフィスに行く回数を減らして、自分の時間を増やしました。その時間を利用して、ソロをやろうと思い、去年の年初めくらいから、ビートを作り始めました。

アルバムはひとりで制作したのですか?
基本的にひとりで作りました。レコーディングも家で、ひとりでやりましたね。ジャケットの写真のちょっとした編集はCDSの映像を作っているheiyuuがやってくれたり、音の調整をVaVaくんやってくれたりしましたけど。このアルバムはイントロで車のエンジンかけて、ドライブに行き、家に帰ってくるまでのストーリーになっています。タイトルの『TIME GOES BY』は時が過ぎるという意味ですね。VaVaくん以外のCDSのメンバーには完成してから聴かせたので、ビックリしていました。アルバムの購入方法は、いまのところ僕が出演するイベントでの手売り販売のみですね。

なぜ、アルバムのなかで「自由時間03」のMVを撮ったのですか?
一番気に入っていた曲だからですね。東京で遊んでいるときの曲なんですよ。このMVは、BIMと友達と3人で遊んでいるときに、BIMがカメラを持ってきてくれて、パーっと撮ってくれて、編集もしてくれました。

今後の活動について教えてください。
CDSを強いグループにして価値を上げるために頑張ります。まだ言えないですが、これから大きなプロジェクトがCDSであるので、そのときに跳ねられるように活動していきます。CDSのメンバーはみんなかっこいいので自分も負けないように、今年は攻めていきます。次に作るのは、1枚目と違う音楽性でやってみたいと思っています。1枚目のようなチルな感じもいいんですけど、ヒップホップ以外にもミクスチャー、ジャングル、テクノなども好きなので、その要素を落とし込んだ曲を作りたいです。

Credits


Photography Takao Iwasawa
Text Toru Miyamoto