フットボール選手ポール・ボグバと写真家ユルゲン・テラーの出会い

フットボール界のモダンヒーロー、ポール・ボグバと写真界のコンテンポラリーレジェンド、ユルゲン・テラーが織りなす、アート、ファッション、スポーツの美しい融合。

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jun 21 2016, 6:15am

今、ヨーロッパ全土がフットボール熱に覆われている。その中心地が「UEFA EURO 2016」が開催されているフランスだ。本大会でフットボールファンの熱い視線を集めているプレーヤーが、ポール・ポグバ。2011年のプロデビュー以降、抜群のボールセンスと強靭なフィジカルで"マーヴェリック(異端児)"と呼ばれる彼は、2015〜2016年のシーズンからセリエA ユヴェントスの背番号「10」を背負ってプレーしている。ユヴェントスの「10」は、UEFA会長のミシェル・プラティニや元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロが背負ってきたエースナンバーだ。若干23歳のポグバに、どれほどの期待と宿命がかけられているかは想像に難くない。

そんなポグバに、ユルゲン・テラーが密着した。露出オーバーな白い世界に、美しい色彩を残す独特の手法で写真界の"コンテンポラリー・レジェンド"とも言えるテラーは、熱烈なフットボールファンの1人だ。ポグバの旅路を追うテラーの目は、少年のように純粋なフットボールへの情熱と憧れとエネルギーに溢れている。圧倒的な存在感を放つポグバをヒューマニスティックに写したポートレートから、彼のシグネチャースパイク「ACE16+ PURECONTROLモデル」などのスチールまでを撮り下ろし、アート、ファッション、スポーツが溶け合う作品が完成した。作品は、今月メンズファッションウィークが行われるパリのショーケースなどでデビューを飾り、テラーとポグバの情熱がさらに色濃くファッションに伝染する形になる。

そして7月10日まで、テラーの言う「世界のあらゆることを忘れ、ボールを追う男たちに見入る、解放の時間」は続く。フランスを象徴する青、白、赤の3色を施した公式ボールをポグバの右足がしなやかに蹴り、多くの「BEAU JEU(美しい試合)」が誕生していく。

All Photos by Jürgen Teller

Credits


Text Kanayo Mano