パワーパフ・ガールズに新登場、トランスジェンダーのポニーとは?

ジェンダーの境界線を打ち破るトリオと一緒に、大人も子どももジェンダーについて考えよう。

by Tish Weinstock
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04 May 2016, 9:14pm

ブロッサム、バブルズ、バターカップの3人は、それぞれが持つスーパーパワーを駆使して数々の悪事を暴き、悪の勢力に勝利してきた。彼女たちが過去に繰り広げてきた闘いに新たな脚色を加えた、リブートのエピソードが放送されている。今回新たに始まったこのリブートシリーズで、3人はジェンダーのステレオタイプと闘っている。これまで3人が繰り広げてきた闘いはどれも重要な意味を持っていたが、これもまた同じく、いや、これまで以上に重要な意味を持つ闘いだ。

今シーズン、先だって登場したマンボーイは、"少年の体に大人の男パワーをすべて備えた"悪党。パワーパフ・ガールズが暮らす街・タウンヴィルに「かつてあった男らしさを取り戻そう」と企んでいる。番組プロデューサーたちはこの設定に、新たなキャラクターを登場させた。"ユニコーンになることを夢見るあまり、おもちゃのツノをおでこに付けて生活する"トランスジェンダーのポニーだ。「私にはツノこそないかもしれないけれど、心はあるのよ」とポニーのドニーは、この最新エピソード『ホーン・スウィート・ホーン(Horn, Sweet Horn)』で言っている。「そしてその心の中で、私は美しいいっぱしのユニコーンなの!」と。

「ジェンダーに関する問題を提議、議論して、自分なりの意見を持つことに、若すぎるということはないと思うのです」と、番組エグゼクティブ・プロデューサーのニック・ジェニングス(Nick Jennings)は『The Los Angeles Times』紙に語っている。「過去にも、ユニコーンが登場するエピソードを作ったことがあったんです。最初はポニーとして登場するけれど、実はこのポニー、ユニコーンになることを夢見ている。ポニーはユニコーンになるべく、その苦難の道を歩むわけですが、そこで"本当の自分とは?"、"自分が演じている自分像とは?"、"自分が思う自分とは?"、"社会は自分をどう見ているか?"という根源的なテーマが扱われているのです」

パワーパフ・ガールズがジェンダーを取り扱うのはこれが初めてではない。ユートニウム博士は元々、"完璧な女の子"を作り出そうとした。砂糖やスパイスなどを掛けあわせていたところに、博士が飼う猿がケミカルXを混ぜてしまい、それによる化学反応で誕生したのがパワーパフ・ガールズなのだ。悪をさばき、男性社会と闘い、ジェンダーのステレオタイプに挑むスーパーヒーロー—私たちは誰でもそんな存在になれる。なのにそこで "完璧な女の子"になろうとするなんて、バカげていると思わない?

Credits


Text Tish Weinstock
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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