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水曜日のカンパネラ、時代を変える『SUPERMAN』の登場を願って

水曜日のカンパネラにとって新たな一歩となるメジャーデビューフルアルバムが2月8日にリリースされる。発売に先だって“主演”のコムアイにインタビューを行った。

by Ayana Takeuchi
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03 February 2017, 10:25am

世界を目指す新人アーティストの登竜門として知られるサウス・バイ・サウス・ウェスト。昨年3月に水曜日のカンパネラはそのステージに立ち、国内外でも着実に認知度をあげている。そんな彼らにとって、ひとつの区切りとなるメジャーデビューフルアルバム『SUPERMAN』の制作秘話、そして3月に控える武道館公演についてコムアイを尋ねた。

レコーディングを終えた感想をおしえてください。
まだ手放したくないんですよね。テイク選びはできるので、最後まで入れる声はあがこうと思っています。作詞作曲してくれているケンモチヒデフミさんからレコーディングの日に曲をもらって歌うという、アイドルみたいな流れが多かったです。

レコーディングの方法に変化はありましたか?
今まではメロディーのガイドを聞きながらだったので、なぞるような歌い方で無機質に聞こえてしまっていたみたい。それをとにかく変えたかったんです。なので、メロディーをある程度把握したらトラックだけ流して声をのせていくようにしたんです。そしたらスタッフから声が変わったねって言ってもらえて嬉しかった!

レコーディングはひとりの方が集中できる?
そうですね。そこにいる特定の人に向かって歌う感じになるのを避けたいというのもありますね。例えばライブだったら、観客に向かってパフォーマンスするのは当たり前のことかもしれないけど、交信する相手が具体的な人間というよりも、もう少し抽象的なものの方が私の世界に引き込まれてくれると思うんです。それに近い感覚ですね。あと、誰もいない方がその曲にあった景色を詰め込める気がする。

気持ちの切り替えはすぐできる?
トラックの再生ボタンを入れたらすぐ切り替えできますね。人がいなければずっとオンの状態を維持できるんですけど、その後は会話が上手くできなくなることも多いです(笑)。

アルバムタイトルを『SUPERMAN』にした理由は?
生まれてこの方、世の中が思う通りに動いたことがなくて。スーパーマンがいたら、そういう風に感じないんじゃないかなって。だから21世紀的な概念で、日本にもっとおもしろい時代をもたらしてくれる人の登場を願う気持ちを込めています。このアルバムを聴いたファンが何かしたいときのパワーになったらいいな。ジャケットは私なんですけど、女の子の顔から連想できないタイトルとの"ズレ"も気に入っています。

ジャケットとアーティスト写真は鈴木親さんが撮影されていますね。
ずっと親さんの写真のファンで依頼しました。撮影は、すごく振りまわされたんですけど、お互いにそう思っていたいみたいでおもしろかったですね。アイデアがある程度まとまった段階で親さんと打ち合わせしたら、「写真はそうやって決められたら困る。もっと作家に振り回せてみてもいいんじゃない?」って言われたんです。自分で作らず、周りに言われたことを飲み込んでやる小泉今日子さんの仕事に対するスタンスに憧れているんですけど、その話もされて提案に沿ってやっていこうと決めました。でも、言いなりということではないですよ。やりたいライティングとかも組んでもらえたし、とっても気に入っています。ジャケットとアー写はデジタルで撮ったものだけど、ポジフィルムでも撮影しました。赤みの発色や立体感も独特で、そっちもかなり気に入っています。

衣装は自分で?
今回最低限の人数でやろうって親さんと話して、スタイリングも自分たちで考えました。アー写ではMA déshabilléのパジャマを着ています。友達がやっているBOWというドメスブランドのパンツも着ました。

このアルバムから水曜日のカンパネラを聞き始めるひとがいたら、どれを最初に聞いてほしい?
うーん、難しい! 導入だったら、先にMVを見てほしいですね。気を抜いているものがひとつもないので。

なるほど。一番好きな曲は?
「世阿弥」ですね。能って演者の動きが止まる状態があるんですけど、そのときって進もうとする力と止まろうとする力を同じだけ使うんです。その拮抗している緊張感が曲で表現されていて好きなんですよね。

3月8日には武道館公演も決定しましたね。意気込みをおしえてください。
全然準備できてないんですけど、演出などでやりたいアイデアは見えています。皇居に近くて"日本のおへそ"のような場所で、八角形なのも不思議な魅力があるのでドキドキしています。形に関してなんですけど、調べたらスピリチュアルな意味があってビビっときたんですよ。8という数字は東洋でとても大切にされているんですけど、方角ごとに色が決まっているんです。それで何となく座席表を見ていたら、その通りの配色になっていて。東西南北の方角がさらに分かれて8つの方角になっているわけですけど、数が増える感覚が宇宙の誕生に近いなとも思って。0から1になってそこからどんどん生まれていくじゃないですか? だから「八角宇宙」というツアータイトルにしました。観客を宇宙船に乗せて、どっち向いているか分からない!?みたいな無重力状態にしたいですね。

www.wed-camp.com
@madayarou

Credits


Photography Chikashi Suzuki
Text Ayana Takeuchi