グレタ・トゥーンベリだけじゃない 今知っておきたい気候変動アクティビスト3人

国連気候行動サミットでのスピーチで一躍、同世代のを代表する存在になったグレタ・トゥーンベリ。けれども、気候変動のアクティビストは彼女だけではない。今世界各地で、故郷や地球を守るべく活躍しているティーンのアクティビスト3人を紹介。

by Erica Euse; translated by Nozomi Otaki
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16 January 2020, 4:12am

2019年、16歳のグレタ・トゥーンベリがたったひとりで始めた学校ストライキは世界的なムーブメントへと拡大し、彼女は同世代の気候変動に対する抗議を象徴する存在になった。同年9月には、国連気候行動サミットのスピーチで地球の壊滅的な状況を切々と訴え、私たちが大量絶滅期を迎えつつあることを世界の指導者たちに警告することで、地球を守るための闘いを一歩先へと押し進めた。

しかし、気候正義や環境保護を訴える若者は、彼女だけではない。この星を救うために重要な活動に取り組む、多様なルーツをもつ3人のアクティビストを紹介する。

オータム・ペルティエ(Autumn Peltier)

オータム・ペルティエは世界的に有名な水の保護活動家。カナダ、ウィクウェミコンのアニシナアベ族居留区に生まれた彼女は、8歳から安全な水を得る権利を求めて闘ってきた。現在15歳のオータムが活動を始めたきっかけは、2019年2月に亡くなるまで五大湖の保護活動に尽力していた大おばのジョセフィン・マンダミンだ。オータムは亡き大おばの後継者として水資源保護を担当する最高責任者に任命され、国内40の先住民族の代表となっている。

「水が清潔かどうか、不足することはないか、ということに悩まされるひとがいてはいけません」とオータムは2018年の国際連合総会のスピーチで訴えた。「清潔な水とは何か、水道水とは何かを知らないで育つ子どもがいてはいけないのです」

マリ・コープニー(Mari Copeny)

米ミシガン州フリントの水危機を訴えたことで、〈リトル・ミス・フリント〉というニックネームで知られるマリ・コープニー。そんな彼女が水質汚染に苦しむ街のひとびとに会いにきてほしい、とバラク・オバマ前大統領に手紙を出したのは、わずか8歳のとき。オバマ前大統領との会合の結果、水道設備の修理費用として1億ドル(約110億円)の助成金が交付された。

12歳になった今も、彼女は自身が住む街と地球環境の保護を訴える活動を続けている。2016年以来、マリは非営利団体〈Pack Your Back〉と連携し、寄付金を元に2万5000人以上の子どもたちに学用品や清潔な水を届けてきた。

「私たちの闘いは、#ClimateStrike(気候変動ストライキ)とともに始まったわけでも、今日終わるわけでもありません」と彼女は9月のグローバルストライキの後にツイートした。「私たちは、地球を救うための活動を長年行なってきました。今日だけでなく、毎日私たちの声を広め、この星を救うために私たちの活動を支援してください」

シエ・バスティダ(Xiye Bastida)

シエ・バスティダは、ニューヨークを拠点に活動する17歳の気候変動アクティビスト。メキシコで育った彼女は、故郷が干ばつと洪水によって甚大な被害を受けたことで気候変動の影響を目の当たりにした。2015年にNYに移住し、ハリケーン・サンディの被害を目にした後、彼女は行動を起こそうと決心した。先住民としてのルーツを活かし、地球を大切にするよう世界に呼びかけている。

「気候変動を訴える活動は数十年前に始まったといわれていますが、先住民族は数千年も前から地球を守ってきました」と彼女は公共放送サービス(Public Broadcasting Service: PBS)で語った。「私たちは先住民族の考えかたに立ち返り、今の社会に取り入れるべきです。人間の使命は、生物を搾取することではなく、守ることです。〈私たち人間〉ではなく〈私たち地球〉のことを考えなければいけません」

シエは〈未来のための金曜日〉ムーブメントのリーダーとなり、グレタとともに活躍して仲間を集めた。彼女は今後も市役所や集会でスピーチを行ない、同世代の若者に刺激を与え、世界中に変化を起こし続けていくだろう。

This article originally appeared on i-D US.

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